この時期の青空は秋の色です。
街中を吹き抜ける風も夏のような柔らかさではなく、冷たさを感じる秋の風です。
さて、昨日ついに毎年楽しみにしているSchilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)がグラーベンに登場しました。
このSchilcher Sturmを毎年楽しみにしている地元の方が本当に多いです。
もちろん私もその1人です。
数日前からこの簡易屋台が出る場所にSchilcher Sturmは9月26日から・・・という張り紙があり、心待ちにしていました。
昨日、午前中の仕事が終わり、まっすぐグラーベンに向かいました。
オーナーのトーマスさんとはこのSchilcher Sturmを通してもう何年来の付き合いでしょうか。
トーマスさんのこの屋台は今年ですでに26年目です。
今年もお互いに元気な姿を見せ合いながらしばらくの世間話から始まりました。
その年の最初のSchilcher Sturmは毎年トーマスさんが好意で御馳走してくれます。
1年ぶりに飲んだ昨日のSchilcher Sturmは期待を裏切らない美味しさです。こくのある甘さがあり、飲んだ後にほのかな酸味を感じる絶妙の味でした。
Schilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)は同じSturm(シュトゥルム)でも特別なSturmです。
"Schilcher" (シルヒャー)とはオーストリア産の"Blauer Wildbacher"という赤ワインになるぶどうの品種からできたワインの名称です。
特に"Wildbacher"という品種からできたワインは明るい赤色になることからロゼとも言われます。
グラーツを州都とするシュタイヤーマルク州ではロゼのワインが作られることで有名で、"Schilcher" はシュタイヤーマルク産のワインだけに用いられる登録商標です。
そのロゼワインになる途中の発酵中の飲み物ももちろんシュトゥルムと言われますが、特にこの場合のシュトルムは"Schilcher Sturm"(シルヒャー・シュトゥルム)と言われています。
昨日が初日だったこのSchilcher Sturmが飲めるのは、木、金、土、日の週末だけです。
日曜日は開ける時と閉める時があるそうです。
雨が降らなければ21:00ぐらいまでは店を出しているそうです。
この時期にウィーンに来られた方は是非、飲んで頂きたいと思います。
私ももちろん可能な限り行きます。
午前と午後の間の時間か、1日の仕事が終わった夕方に寄りますので、私を見つけたら声をかけて下さい。(笑)