朝の冷え込みを感じるようになったウィーンです。
夏の暑さが終わり、秋を感じる陽気となり、青空も秋の時期の青空です。
この時期ウィーンに来たら是非飲んでみたいもの・・・それが"STURM" (シュトゥルム)です。
STURM (シュトゥルム)とは収穫後のブドウを絞り、そのブドウジュースの発酵が始まった飲み物です。
収穫したブドウをプレスして、発酵させてワインにするわけですが、ブドウジュースの甘さと発酵しているガスが混ざり、さらにアルコールが少し出始めた絶妙の飲み物で、言ってみれば"濁り酒"です。
昨日は全日でウィーンの南の森を御案内しました。
午後にはバーデンの街を少し歩き、その後ウィーンに戻る時にワイン街道を通りましたが、そこで皆さんとSturmを飲みました。
このワイン街道は見渡す限りのぶどう畑で、その中を道が通っていて、地元のワイン業者が毎年この時期に出店を開いています。
上の2枚の写真はこの界隈の景色とそのワイン屋さんですが、ここはぶどう畑の横にテーブル、デッキチェアーなどが出され、ウィーンの中心部では味わうことができない雰囲気です。
この地域はウィーンの森南側斜面界隈に広がるThermenregionというワイン生産地域2.200haほどの一角です。
オーストリアワイン生産地域についてはこちらを御覧下さい。
ここではもちろん出来立てのSturm(シュトゥルム)を飲みました。
まだかなり甘さを感じましたが、いや~、本当に美味しかったですね。
ウィーンの街中のレストランやカフェなどでもこの時期には"STURM" と書いた紙を特別に貼りつけている所も多く見かけるので、Sturmを街中で飲むことは簡単ですが、やはりワイン農家が直売しているその場所で飲むのが一番です。
ブドウジュースの甘さと若干の酸味が混ざり、とても口当たりがいいのですが、発酵している状態なので、飲んだ後も胃の中で発酵を続ける!?というものなので、空きっ腹に飲むと人によってはかなりきます。
絞りたてのブドウジュースはTraubenmost (トラウベンモスト), MOSTはいわゆる果物から絞ったジュースの名称であり、この段階でのブドウジュースはTRAUBENMOST(トラウベンモスト)と呼ばれています。
ぶどうジュースのことをTraubensaftとも言いますが、それぞれの農家でも言い方がまちまちであるのが実情です。
TRAUBENMOSTも場所によってはアルコールが少し入ってる場合もあります。
この時期場所によっては、MOSTとSTURMの2つが提供されています。
この店でもTraubenmostを飲めます。
このSturmが登場すれば秋です。
この時期にウィーンに来られる方は是非飲んで下さい!