2012年はクリムト生誕150周年記念の年で、それをきっかけに団体ツアーの多くはベルヴェデーレ宮殿に入場観光することが非常に多くなりました。
ベルヴェデーレ宮殿はオーストリアギャラリーという美術館になっていて、19,20世紀の作品を中心に中世、バロック、現代と幅広く展示されています。
年々このオーストリアギャラリーの訪問者が増加していて、2018年の8月からはクリムトコーナーへの入場制限も導入されました。
しかも今年の7月から10名以上の場合はシェーンブルン宮殿同様、時間予約制度が導入されました。
団体ツアーの場合は制約が多くなり、かなり大変です。
大晦日のここのあり得ない大混雑は私の中では記憶に強く残っています。
週末などは頻繁に混雑するようになり、入場するにも相当な待ち時間が必要となる場合が多くなりました。
こちらは8月22日の午前11:00ちょっと前、ベルヴェデーレ宮殿のチケット売り場です。
この日は木曜日だったにもかかわらず入場チケットを購入しようとする人がこれだけ並んでいます。
チケット売り場は4人の係が同時に対応できるようになっていますが、それでも全く追いつかない状況です。
団体ツアーの場合は前述したように、予約時間が必要となっていますので、この行列を横目に見ながら専用のカウンターに行きますので、待ち時間が無いのが快適です。
でもこの混雑状況を見れば、宮殿がどのくらい混雑しているかだいたい察しがつきます。
専用カウンターでチケットをもらって宮殿の
後ろ側に行くと・・・御覧のように宮殿に入場するためにこれだけの人が並んでいます。
ここでこれだけの人が並んでいるということは、クリムトコーナーに入る大理石の間も当然大混雑のはずですから、チケット購入で並び、宮殿入場で並び、大理石の間で並び・・・クリムトコーナーに入れるのは2時間はかかるでしょう。
11:00~15:00の訪問をなるべく避けるようにとベルヴェデーレ宮殿も強調しています。
ベルヴェデーレ宮殿も去年から試行錯誤しながらスムーズに行くように努力していますが、しばらくはこのような状況になり得ることは計算に入れた方がいいでしょう。