休暇が終わり、新年度が始まってもうすぐ3週間です。
世界からたくさんの方がウィーンに来られましたが、その波もちょっとは緩和されたような空気です。
オーストリアのひとつの観光スポットで最も多くの人が来るのはシェーンブルン宮殿ですね。
ヨーロッパで重要なバロック建築であり、世界遺産にも登録されているわけですが、ここの混雑状況がウィーンにどのくらいの観光客が来ているかというおおまかな目安になります。
ガイドという仕事柄1日に2回シェーンブルン宮殿に行くことも頻繁にあるので、微妙な空気の違いをすぐに感じとることができるのでしょう。
ここは頻繁に入場チケットを買うための大行列ができますが、最近では開館前から並んでいる人が多く見られます。
この前は中のクロークにも物凄い行列が出来ていました。
シェーンブルン宮殿を正面から見て、左側に宮殿の入口があります。
そこから中に入るとすぐ左側には女性用無料トイレがあり、そこも長蛇の列であることが多いです。
ちょっと先に進むと小さな売店、その奥には最近できたお土産コーナーがあります。
通路を挟んでその右側にクロークがあるわけですが、そのクロークに向かって入口から右の写真に見られような大行列です。
知らない人は宮殿入場のためにここから並んでいると思い、クロークに用がなくても疑うことなく並んでいる人もいます。
しかし宮殿の係がクロークを利用する人だけです・・・と声をかけています。
こちらは反対側からこの行列を眺めています。
左側にクロークがあり、係が休む暇なく対応しています。
シェーンブルン宮殿には背負うタイプのリュックサックを持ち込むことができません。
実際リュックサックを持ち込めない所はたくさんあり、例えば美術史博物館もそうです。
そのためリュックサックは必ず預けなければいけません。
もちろん無料で預かってくれますが、これだけ並んでいると相当な時間のロスですね。
この界隈では係がリュックのチェックをしていて、仮にここを通過できでも、入り口でまたチェックされますから、結局ここに戻ることなります。
これだけの人がクロークに並ぶことは最近珍しくなくなりました。