ウィーンはカフェ発祥とよく言われますが、これはカフェ自体がウィーンから始まったわけではなく、カフェを提供する喫茶店が始まったということですね。
1683年のオスマントルコの2回目のウィーン包囲の後、その2年後にはウィーンで最初のカフェハウスが登場したということになっています。
ウィーンはカフェの文化が根付いていて、街中には100年以上も続く伝統カフェハウスが多くあります。
そのようなカフェにちょっと入ってくつろぐこともウィーン観光では外せません。
私も個人的に、または観光中にお客様と頻繁にカフェに行きます。
団体ツアーの場合は行程がきついので、カフェに行くことはオプショナルツアーでない限りはまずありませんが、個人のお客様とはたいてい観光中にカフェに寄ります。
伝統カフェハウスにはそれぞれの店内の雰囲気、キャラクターがありますが、どこも歴史を感じる共通性があります。
さて、先日数ヶ月ぶりにカフェ ハヴェルカによって、Wiener Eiskaffee(ヴィーナー・アイスカフェー)を飲みました。
このカフェは、Leopold Hawelkaによって、1939年にオープンしたカフェで、ウィーンの伝統カフェからすれば帝国崩壊後、第2次世界大戦が始まる年なので、かなり新しいカフェとも言えるでしょうか。
Leopold Hawelka は、その3年前の1936年からウィーンのBäckerstraßeに「Kaffee Alt Wien」を経営していました。
そして1939年にこの現在の場所に奥さんのJosefineと共に、当初はCafé Ludwigという名でカフェを経営します。
店内の雰囲気がウィーンの他の伝統カフェハウスとちょっと違って、いい意味での場末の空気を感じさせてくれます。
決して汚さを感じることはなく、古き良き時代を思い起こさせる雰囲気となっています。
このカフェに入ると時間の流れが外とは明らかに違います。
ここはテラスもあるので、陽気がいい時はテラスが混雑しますが、やっぱり店内に座りたいです。
こちらがそのWiener Eiskaffeeです。
アイスカフェと言っても、日本でイメージするものとはだいぶ違い、文字通りアイスクリームが入っています。
生クリームもたっぷりですが、決して甘くありません。
たいていのカフェハウスではこのWiener Eiskaffeeを飲むことができますが、どこも共通してこのスタイルですがカフェによって味が違います。