ウィーンによく見られるこの時期の花 279(イヌサフラン)

ウィーンは休暇シーズンが終わっても、至る所で工事が行われており、観光に支障が出ています。

特にセセッションの前は大変な渋滞となっています。

ただでさえ詰まった観光が多い中、時間のロスが非常に大きいです。

ここ数日は朝がかなり涼しくなり、秋の気配を感じます。

さて、今日はこの時期に多く見られる花を話題にしましょう。

 

ピンク色の小さな花がたくさん咲いています。

こちらはドイツ語で

Prächtige Herbstzeitlose

(プレヒティゲ・ヘルプストツァイトローゼ)、

学名でColchicum spesiosum、

日本語ではイヌサフランとか学名の通りコルチカムとも呼ばれています。

 

Herbstはドイツ語では"秋"という意味です。

ユリ科(イヌサフラン科)でイヌサフラン属の多年草です。

 

原産は中央ヨーロッパで、ヨーロッパ中南部や北アフリカにも分布しています。

コルチカムは全部で約60種類ぐらいある球根植物です。

 

 

開花時期は9月~10月で、花の色はピンクが一般的ですが、紫や青紫などもあります。

写真のものは薄い紫ですね。

花の長さは3cm~5cmぐらいで、高さは25cmぐらい、花弁は6枚で、花が咲くころには葉はなくなっています。

遠くから見るとクロッカスのような雰囲気です。

こちらでは湿った草原地帯に多く見ることができます。

 

イヌサフランは猛毒で、食べると呼吸困難となり死に至ることもあります。日本でも2014年、2015年に実際にこれを食べたことで死亡した例があります。

 

こちらでは自然の草原のような緑地帯によく見られ、たいていまとまって咲いています。

写真はベルヴェデーレ宮殿横にあるBotanischer Gartenに野生で咲いているもので、

1枚目が2019年8月30日11:00頃、2枚目が2019年8月25日11:00頃の撮影です。    

 

 

 

 

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