今日から学校が始まりますので、実質新年度の始まりです。
昨日までの暑さがうそのような涼しい雨模様の現在のウィーンです。
今年は6月4日にウィーンは初めて日中の気温が30℃を超え、7月4日は38.5℃にも達しました。
昨日の9月1日も30℃を超えたので、今年は30℃を超えた日が32日になりました。
でもこれは日陰で計っている気温なので、太陽の下だと30℃を超えた日はもっと多いはずです。今年はウィーンの街中にはミストも設置される所が多く、Hochstrahlbrunnenで涼む人もたくさんいました。
さて、今日はうちのお気に入りの場所を紹介します。
ここは水の世界のハイキングコース"MYRAFÄLLE"(ミラフェレ)です。
MYRAFÄLLEはウィーンの中心部から車で70km弱南へ1時間ぐらい走った所のNiederösterreich一角Muggendorfにあり、Myrabachという川沿いにある滝を上がって行くハイキングコースです。
この地域は、紀元前2000年頃から人類が住み始めています。
500年に渡ってここの水力が利用され、水車小屋や製材所が多く存在していました。
ここの入口の岩には銘板がはめ込まれていて、皇帝フランツII/I世とその皇后のマリア・テレジアがここを訪れたことが記されています。(あの女帝マリア・テレジアではありません)
1885年にÖsterreichischer Touristenklubによって、19の橋と8つの階段が設置されてオープンしています。
MyrabachはMyraluckeという洞窟が水源で、MyraluckeはNiederösterreichの標高1342mのUnterbergにあり、Gutensteinerアルペンと呼ばれてる地域にあります。
水源から8kmしか離れていない所に貯水池があり、そこから勢いよく水が落ちて行きます。
自然が形成した岩肌に水がぶつかり、豊かな水の音がこだまする14の滝があります。
Myrabachの高低差は520mです。現在橋の数は26個あり、滝全体の長さは600m程で、高低差は70mです。
滝の上に前述した貯水池があります。
いかがですか?
この画像を見てると涼しさを感じます。
音が聞こえないのが残念ですが、豊かな水の音が暑さを吹き飛ばします。
この日は8月19日で、ウィーンは30℃を超えた暑い日でしたが、ここは快適そのものでした。
水もとても澄んでいて、至る所に魚が見られます。
靴を脱いで、水の中に入っている人も多くいます。
右の写真は前述した貯水池です。
さて、ここはMyrabach沿いの滝を楽しむコースと、60mの絶壁のHaussteinという遠くからでも目立つ岩が突き出した所にある素晴らしい展望台にアクセスするコースと主に2つありますが、実際には上の案内図を見るとわかりますが2つのコースは繋がっています。
滝を上って、貯水池経由でHaussteinを楽しんでも2時間もあれば戻ってきますが、でもここは景色も素晴らしいですからのんびり行くべきです。
うちは必ずおにぎりを持って行き、ここのどこかでピクニックです。
Haussteinからの眺めがとても素晴らしく、オーストリアアルプスNiederösterreichの最高峰であるSchneeberg(シュネーベルク)が見られます。
Haussteinの標高は664mです。
こちらはHaussteinからの眺めです。
こちらはHaussteinからSchneebergが見られる有名なアングルです。
このMyrafälleは自然保護地域に指定されているため、入場料がかかりますが、大人は5ユーロです。
5月~10月の金、土、日、祝日は朝7:00~23:00までと長くオープンしています。
しかも夜はライトアップされますから、また幻想的ですね。
ウィーンからは車がないとちょっと行きづらいですが、しかし、ウィーン周辺のハイキングでは物足りない方に絶対にお勧めのスポットです。