オーストリアの最高峰と言えば富士山よりも少し高い3798mのGroßglocknerです。
そこには有名なGroßglockner-Hochalpenstraße (グロースグロックナー・ホッホアルペンシュトラッセ)があり、5月初旬~11月初旬まで通行できます。
ここは私も大好きで、プライベートでも仕事でも訪れます。
オーストリアアルプスを肌で感じることができる場所で、のんびり過ごしたいですね。
グロースグロックナー山岳道路は、Bruck an der Großglocknerstraße、Fuscher Törl 、 Hochtorを経由し、Heiligenblutまでの長さ47.8kmで、5年の工事期間の末、1935年8月3日に開通しています。
今日はここからのワンシーンをお届します。
こちらはGroßglockner-HochalpenstraßeにあるHochtor(ホッホトーア)です。
直訳すると高い門でしょうか。
Zell am See側からこのアルプス山岳道路上って来ると、標高2.430mFuschertörlというオーストリアのアルペン地方らしい山小屋風のレストランがあり、そこを過ぎてさらにハイリゲンブルート方面に進んで行くとこのHochtorが登場します。
Hochtorはザルツブルク州とケルンテン州の間にある標高2504mのトンネルで、長さは302mです。
このトンネルの中に州境があり、ザルツブルク州を出て、ケルンテン州に入ります。
左上の写真はザルツブルク州のトンネル北側の入口(Nordportal)で、右側は反対側ケルンテン州の南側入り口(Südportal)です。
どちらも同じ形をしていますが、トンネル脇の雰囲気が違います。
また、州の紋章が左右に見られますが、ザルツブルク側は左にケルンテン州、右にザルツブルク州の紋章、ケルンテン側は逆に左側がザルツブルク州、右側がケルンテン州となっています。
これを抜けるとFranz-Josefs-Höhe (フランツ・ヨーゼフスヘーエ)に向かう分岐点までは近いです。
ある年の6月21日に撮影していますが、雪が多く残っているのがわかります。
Franz-Josefs-Höhe(フランツ・ヨーゼフへーエ)からのグロースグロックナー
この辺りはHohe Tauern(ホーエタウエルン)という、ヨーロッパアルプスの東側(東アルプス)の中枢であり、オーストリアでは中央アルプスとも呼ばれ、ザルツブルク、ケルンテン、チロル州の3つの州にまたがっていて、3.000mを超える山が一番ひしめき合っている地域です。
こちらはケルンテン側から真っすぐHochtorを見ています。
奥にザルツブルク側の入口が見えますね。
"IN TE DOMINE SPERAVI" というラテン語がそれぞれの入口上に刻まれていますが、"主よ、われ御身に依り頼みたり" という意味でしょうか。
こちらは青空が広がっている時のHochtorで、ザルツブルク側に入口です。
こちら側にはローマ時代などを紹介するちょっとした展示コーナーが設けられています。