ウィーンによく見られるこの時期の花 276(野生のシクラメン)

今年は6月4日に今年初めて日中の気温が30℃を超え、7月1日には38.5℃に達しました。

日中30℃を超えた日が昨日までで26日もあります。

日本と違って湿気が少なく、梅雨がないので日陰に行けばかなり凌げますが日差しは強いです。昨日は17:00頃に物凄い雨が降って来ました。

暑い日が続くと、大気の流れが不安定となって一時的に豪雨が来ることがこちらではよくあります。

雨が降ると気温が10℃前後も下がります。

 

さて、8月もこの時期になると自然は秋の気配を感じさせることがよくあります。

今日はそんな花を紹介しましょう。

 

こちらは野生で咲いているシクラメンです。

ドイツ語でEuropäisches AlpenveilchenとかWildes Alpenveilchenとか、Zyklamen とも呼ばれ、学名はCyclamen purpurascens,日本語ではシクラメン・プルプラセンスとかアキザキシクラメンとも呼ばれているでしょうか。

 

サクラソウ科のシクラメン属です。

 

シクラメンと言えば鉢に入った大きいCyclamen persicumが一般的かもしれません。赤、白、紫、ピンクなどの色があります。

これは高さ40cmぐらいで、この種類の原産は地中海沿岸のトルコ、イスラエル界隈(小アジア)とされていて、ヨーロッパには17世紀頃に入って来ました。それが品種改良されて日本には明治時代末期に入って来たようです。

 

しかしこの野生のシクラメンの原産はヨーロッパで、南アルプス、オーストリアを含む東アルプスからバルカンまでの石灰質の地質で陰になる所を好み、標高2000mぐらいまで見ることができます。

最もヨーロッパアルプスの大部分は石灰岩アルプスですね。

Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきているそうです。

 

高さは5cm~15cmぐらいとかなり小さく、ハート型の葉で、葉の中央は濃い緑、外側に白い斑点模様が見られ、花の色は薄紫からピンクで、開花時期は7月中旬~9月です。


 

こちらは2019年7月30日15:40頃、Hagenbachklammで撮影したものです。

 

 

 

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