全長2.800km以上もあるドナウ河はヨーロッパでは2番目に長い川で、ヨーロッパを西から東に流れる唯一の川です。このドナウ河の最も美しい所がヴァッハウ渓谷で、ウィーンから車で75km程走ったクレムスからメルクまでの区間で,世界遺産にも登録されています。
クレムス~メルクまではドナウ河沿いを車で走ると37km程あります。
ヴァッハウ渓谷は私も大好きな所で、仕事でもプライベートでもよく行きます。
仕事の場合はウィーンからのメルク修道院の観光と船下りを楽しむ1日観光のパターンか、私がメルクで皆様とお会して、そのままウィーンまでというケースが多いです。
プライベートで行く場合はWeißenkirchenでハイキングのように観光では行かなくても地元で有名な所に出かけることが多いですね。
ヴァッハウ渓谷には中世からの街が数多く点在し、ぶどう畑との風景がとても綺麗です。ヴァッハウ渓谷の定番の街と言えばデュルンシュタインでしょうか。
今日はデュルンシュタインから2枚の風景をお届します。
ドナウ河沿いにある人口900人弱のおとぎ話に出て来るようなとても可愛らしい小さな街で、少し高い所に位置しています。
船下りをした場合はこのデュルンシュタインで下船することが圧倒的に多いですね。
上の写真はデュルンシュタインのメイン通りで。
ここをのんびり歩くだけで楽しいです。
1002年に皇帝ハインリヒ2世によってこの辺りはTeegernsee修道院に贈られ、そこからAzzo von Kuenring (クエンリンガーの先祖)がここを入手しました。
クエンリンガーは11世紀初頭にバイエルン=ザクセン地域からこの辺りに住み始め、14世紀半ばまで支配します。そのクエンリンガーの時代の12世紀半ばにはここにお城が作られています。
よく知られた廃墟のクエンリンガー城です。
このお城に上ることも絶対にお勧めです。
こちらはデュルンシュタインのシンボル的教会と古城ホテルが見えています。
通常はドナウ河を背にして廃墟のお城を見ながらの風景が一般的ですが、こちらは全く反対側からの風景です。
ドナウ河を奥に見ながらのこのデュルンシュタインの街並みは新鮮です。