ウィーンには7つの美術館がありますが、質から言ってヨーロッパ3大美術館のひとつに数えられる美術史博物館は通常の観光内容に含まれていたり、午後のオプショナルツアーなどにもなっていることもあり、また個人旅行のお客様にここだけを2~3時間かけて御案内したりと年間を通して頻繁に訪れます。
またここは去年10月2日からブリューゲル(父)展が開催されていて、大変話題になりました。
その美術史博物館と同じぐらい多く行くのがベルヴェデーレ宮殿のクリムト鑑賞です。
ベルヴェデーレ宮殿は重要なバロック建築で、ここからのウィーン中心部に向かっての眺めが印象的で、以前からも写真ストップはよくありました。
しかし、2012年クリムト生誕150周年記念の特別展示会以降は、頻繁に入場観光するようになり、1週間で毎日このオーストリアギャラリーに入ることもあるぐらいです。
団体ツアーの場合は時間が決まっている中で見所が多くあり、非常にきついことがよくありますが、それでもクリムトだけを鑑賞するために、ここを行程に含ませることがよくあります。
今年の8月はクリムトコーナーへの入場者制限を導入し、現在でも人数制限は行われています。
時間によっては大変な混雑になるクリムトコーナーです。
通常の観光で当たり前のようにこのベルヴェデーレ宮殿のオーストリアギャラリーに来ますが、実は一般開館前に入ることもよくあります。
オーストリアギャラリーのオープン時間は9:00です。
一般開館前の入場観光では、8:15、8:30などがよくあり、チケット売り場はまだ開いてないので、宮殿の入口に直接行きます。
たいてい係が待っているので、外から合図して、開けてもらいます。
担当の係と清掃係がいることが多いですが、後はもちろん誰もいません。
中央階段を上ってすぐにクリムトコーナーへ向かいます。
Der Kuss (接吻)が展示されている空間には夫人の肖像画や風景が数枚見られ、たいてい混雑をしています。
ベルヴェデーレ宮殿では去年6月からかなりの絵画の写真撮影が解禁となりましたので、とにかく接吻の写真を撮る方が後を絶ちません。
ポーズを決めて撮っている人も多くいます。
左上にはクリムトの知られたユーディットが見られますが、ここもよく混雑しています。
ちなみにここにはムンクやゴッホ、ロダンの彫刻もあります。
もちろん、私達以外は誰もいません。
ただ、時として日本の団体ツアー以外でも地元の小、中、高校生の授業の一環でここを見学するグループにも開館前のこの時間に会うことがあります。
いゃ~、これは団体ツアーの特権ですね。
一般開館前の見学は、ストレスもなく、好きな場所でゆっくり説明することができ快適です。
以下はおまけです。
早朝のベルヴェデーレ宮殿です。
一般開館前の特別入場する前に撮影したものです。