先日シェーンブルン宮殿の庭園で開かれたウィーンフィルのSOMMERNACHTSKONZERTを話題にしました。
次の日の朝にはシェーンブルン宮殿で仕事をしましたが、もうステージの解体作業が始められていました。
その時宮殿の中から庭園を御案内している時に、前の日に何が行われたかをお客様に御案内しましたが、皆さんが「あ~、あと1日早ければな~・・・」というリアクションをされました。
改めて録画したこのコンサートを見ると、ニューイヤーコンサートとはもちろん違うのですが、出て来る映像はそれにかなり近い、似たような演出を感じますね。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは世界で最も音響がいいホールのひとつと言われる楽友協会の黄金の間で行われます。
先日、子供と久しぶりにこの黄金の間で行われた有名なピアニストのコンサートに行って来ました。
こちらはそのコンサートのカーテンコールのシーンです。
楽友協会のガイドツアーでは、何年も前から残念ながら写真撮影が禁止となりました。
これは全く無意味な、嫌がらせとしかいいようがない取り決めだと業界では非難されていますが、演奏会の時は違います。
この有名なホールを隈なく歩く人も多く、色々な角度から写真を撮りまくる人がとても多いです。
もちろん、係は何も言いません。
このホールの写真を撮りたい方は、ここで行われる何かのコンサートに行けば、かなり場内を散策できますからガイドツアーよりも面白いでしょうね。
今回はイタリアの巨匠ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニを聴いて来ました。
席はバルコン真ん中の前列に座りましたので、写真に見られる角度です。
私個人的にポリーニは大好きで、日本でも、またウィーンでも数回聴いています。
忙しい日常生活の中で、久しぶりに精神的なリラックスをできたいいひと時でした。
ポリーニはもう77歳になり、以前の情熱さは体力的にきついんだろうと色々な所で感じましたが、ウィーンにも根強いファンが多くいて、暖かく迎えられていました。
プログラムはブラームスの間奏曲、シューマンのソナタ、ショパンのポロネーズ、ノクターン、マズルカ、スケルツォで、アンコールはショパンバラードの第1番でした。
普段仕事で御案内する立場の楽友協会ホールで、久しぶりに聴衆としてここに座りました。
これからも時間を作って出かけたいと思います。