ウィーンによく見られるこの時期の花 269(アメリカキササゲ)

夏至が終わってこれから日が短くなるということを考えるとちょっと寂しいですね。

でもこれから休暇シーズンです。

こちらは9月から新年度が始まりますので、6月は年度末ということになります。

今日からまた日中の気温が30℃を超えるようで、5月が過去28年間で一番寒かったと言われていますが、6月はその反対で暑い日多いです。

 

さて、この時期咲く花もだいぶ限られてきましたが、今日は前回の黄色いモクゲンジでししたが、今日はこの時期によく見られる印象的な白い花です。

 

 

こちらはドイツ語で

Trompetenbaum

(トロンペーテンバウム),

学名ではCatalpa bignonioides,

日本ではアメリカキササゲ

(アメリカ木大角豆)です。

 

ノウゼンカズラ科のキササゲ属で、落葉高木です。

原産は北アメリカの南東で、ヨーロッパには18世紀の前半1726年にイギリスの自然歴史家のMark Catesbyよってもたらされました。

日本には明治時代末期に入って来たそうです。

 

乳白色の白い特徴的な形の花をたくさん咲かせ、背丈もかなり高くなることから遠くからでもよく目立ちます。

ドイツ語の名前である"Trompeten"はトランペットという意味で、花がラッパの形のような釣鐘状になっています。

また実である細長い莢(さや)がぶら下がっているのも特徴です。

 

 


 

開花時期は6月~7月で、何となくマロニエを思わせるかのように、垂直上に3cm~5cmぐらいの釣鐘型の白い花をたくさん咲かせます。

でも近くで見るとわかりますが、色合いは白のマロニエのようですが、マロニエとは全く違う形をしています。全体の高さ20mぐらいまでになり、葉は10cm~20cmで幅が広いハート型です。

近縁種のキササゲよりこちらの方が花が大きく、美しいと思います。

花弁の内側には黄色のすじと紫色の斑点があります。

葉、樹皮、果実は薬用にも利用されます。

 

右上の写真は2019年6月17日7:45頃、Schillerparkで撮影しました。

 

 

 

 

 

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