日中の気温が30℃に達しない日が続いています。
今年は6月4日に今年初めて30℃を超え、6月10日~6月15日までは毎日30℃を超え、15日は35℃を超える今年一番の暑さとなりました。
次の日から気温が下がり、だいぶ涼しく感じましたが、また30℃近くになり暑い日が続いています。
真夏のウィーンですね。
夏至に向かってもうちょっとだけ日が長くなります。
今年の夏至は6月21日ですが、日本は6月22日ではないでしょうか。
さて、昨日はヤマボウシを紹介しましたが、今回はウィーンの至る所に見られる黄色い花です。
こちらはドイツ語では
Blasenesche(ブラーゼンエッシェ)とかBlasenbaum (ブラーゼンバウム)とも呼ばれ、
学名でKoelreuteria paniculata、
日本語ではモクゲンジです。
ムクロジ科のモクゲンジ属で、落葉高木です。
原産は南東アジアで、おそらく中国かもしれませんが、日本でも日本海側に見られるそうです。
背丈も高く、黄色い花をたくさん咲かせるので、遠くから見てもハッキリわかり、この咲いている花が限られている時期で、かなりの存在感を示しています。
こちらは2019年6月16日12:50頃、ウィーン2区、Untere Donaustraße41番地付近で撮影しました。
開花時期は6月中旬~7月で、花は1cmぐらいの幅で50cmぐらいの円錐状に黄色い花をたくさんつけます。
高さは15mぐらいまでで遠くからでも十分目立ち、ものによっては枝が横の方に伸びているのもあり、全体で見える形は不揃いであることが多いです。
葉は20~35cmぐらいでしょうか。
花が咲いた後には、袋のような実がたくさん見られます。
モクゲンジは中央ヨーロッパに1750年に原産地から入って来ました。
本来暖かい気候に適しているにも関わらず、こちらヨーロッパの冬にも十分耐えられます。
ムクロジ科は2000種類以上あるようですが、このモクゲンジだけが唯一中央ヨーロッパで観賞用として用いられています。
ウィーンの街中ではこのモクゲンジが観賞用として広場、公園、街路樹など多くの所で見ることができます。
写真は2枚とも2019年6月16日 7:25にKarlsplatzのマクドナルドのテラスで撮影しました。