2012年はクリムト生誕150周年記念の年で、それをきっかけに団体ツアーの多くはベルヴェデーレ宮殿に入場観光することが非常に多くなりました。
それまではベルヴェデーレ宮殿は写真ストップがほとんどでした。
ただでさえシェーンブルン宮殿の内部観光があるので、こちらも入場となると半日ではかなり忙しくなります。
去年の4月からそのシェーンブルン宮殿も予約時間に関してのコンセプトを変えたため、希望時間が非常に取りにくくなっている上に、このベルヴェデーレ宮殿の入場で大渋滞になると観光時間に大変な影響が出ています。
ベルヴェデーレ宮殿はオーストリアギャラリーという美術館になっていて、19,20世紀の作品を中心に中世、バロック、現代と幅広く展示されています。
年々このオーストリアギャラリーの訪問者が増加していて、2018年の8月からはクリムトコーナーへの入場制限も導入されました。
大晦日のここのあり得ない大混雑は私の中では記憶に強く残っています。
このベルヴェデーレ宮殿も頻繁に混雑します。
こちらは5月18日午前11:00頃のベルヴェデーレ宮殿上宮の大理石の間です。
ここでクリムトコーナーの入るための必要に応じて入場制限を行っているのですが、この時は土曜日・・・つまり週末で多くの方がここを訪れました。
そうです・・・週末のベルヴェデーレ宮殿は必ず大混雑になっています。
奥に入口が見られますが、右側と左側と2列あり、右が国家ガイドと見学する場合で、左が個人で見学する列です。
係が入口に立っていて、どのくらいの人がこの空間から出たかによって並んでいる人を入場させます。
つまり、ここは一方通行になっているわけですね。
国家ガイドと見学する列の方が、宮殿が融通を利かせてくれて待ち時間は少ないですが、それでもこの時は15分ぐらいは待ったでしょうか。
ただでさえ忙しい観光が多い中で、15分と言えども物凄く無意味なロスタイムです。
こちらもほぼ同じ時間帯になりますが、ちょっとアングルを変えて上からこの大理石の間を眺めてみました。
並んでいるのは個人で見学される方々です。
前述したように週末は絶対に混雑するので、土曜日にここを訪れようという方は朝1番に来ることをお勧めします。
11:00~15:00の時間帯は避けた方がよろしいでしょう。
私は毎日のようにここを御案内していますが、10:00頃からすでに入場制限をしていることもありました。
ここの入場制限が始まると、時間と共に訪問者が増え、今度は建物に入るため外での入場制限が始まることになります。
時間に追われるのは精神衛生上本当によくないです。