ウィーンは415km²、人口190万弱、東京と同じ23区で成り立っているかなり広い街です。
ヨーロッパでは大都会と言っていいでしょう。
そのウィーンの公共交通機関はよく発達していて、世界でも5本指に入る営業距離数を持っています。
地下鉄 (U-BAHN)、路面電車(STRASSENBAHN)、路線バス(AUTOBUS)がウィーン市交通局の運営で、国鉄(SCHNELLBAHN)もウィーン市内であれば共通券で乗れるシステムになっています。
公共交通機関はウィーン市民の重要な足であると同時に、観光で訪れる方々にとっても必要不可欠でしょう。
ウィーンに個人旅行で滞在する観光客の皆さんはウィーンの公共交通機関を利用しない方はまずいないでしょう。1回券、24時間券、48時間券、72時間券が一般的だと思います。
その他1週間定期や1ヵ月定期もあるので、滞在が長い方はこれらも無記名で利用できますので割引率が高く、利用価値大です。
しかし、多くの地元の人はそれよりももっと割引率が高い年間定期を所有しています。
この年間定期の利用者が去年2018年度は過去最多となり記録となりました。
右の表は"STADTleben"2019年3月号に掲載されていたものですが、情報元はWiener Linienからのものです。
2005年には30万ぐらいしか利用者がいなかったわけですが、2015年には倍以上の70万人となり、きょねん2018年度は822.000とウィーンに住む人の44%が年間定期を所有していることになります。
ウィーンはECOの街でもあり、カーシェアリングやcitybikeなども人気があり、なるべく車に乗らないように・・・という空気が感じられます。
実際には車はあった方が便利ですが、公共交通機関がこれだけ網羅していますからそういう意味で普段の通勤には車は必要ないと考える人も多いでしょう。
2005年 | 303.000 |
2009年 | 336.000 |
2011年 | 363.000 |
2012年 | 501.000 |
2013年 | 582.000 |
2014年 | 650.000 |
2015年 | 700.000 |
2016年 | 733.000 |
2017年 | 778.000 |
2018年 | 822.000 |
年間定期の料金は一括で払えば1日1ユーロ・・・つまり365ユーロです。
オーストリアは税金が高い国ですので、このような所にも還元されていると思います。
年間定期はカードスタイルですが、ウィーンに住所が無ければ購入できませんし、顔写真が必要です。
私も年間定期をもう25年以上利用しています。