Orthodoxe Kirche (正教会)の割合

オーストリアはキリスト教ローマカトリックが国内全体の80%を下りません。

これはヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ家がカトリックを守って来たことにも大きな関係があるでしょう。

ローマカトリックはかなりの矛盾を修正し、教理を作り上げて現在に至っていますが、絵画、建築、音楽などの分野で素晴らしいものを生み出しています。

でもキリスト教の本来の性格はOrthodoxe Kirche と言われる東方正教会が流れを受け継いでいます。

キリスト教の成立も参照して下さい。

 

ローマのコンスタンティヌス帝が313年ミラノ勅令により、キリスト教を公認し、コンスタンティヌス帝はその後まもなくの330年、都をローマから、ビザンティオンに移します。

この街は現在のイスタンブールで、当時コンスタンティノープルと呼ばれました。

 

ここを首都として、更にキリスト教が発展をしていき、392年には、テオドシウス帝はキリスト教をローマ帝国の国教とします。395年、ローマ帝国が西と東に分裂し、西ローマ帝国は476年、ゲルマン民族によって崩壊しますが、東ローマ帝国は、オスマントルコにやられる1453年まで、1000年以上も続き、ある意味では正統にキリスト教を守っていきました。

昔の名称ビザティオンから東ローマ帝国は、ビザンティン帝国とも言われますね。

 

なのでそこからの基本となるキリスト教は東方教会、俗にオーソドクスと呼ばれ、現在のギリシャ正教に通じる流れが形成され、いわゆる正統派としてキリスト教の習慣を受け継いでいるわけです。

 

今日はこの正教会がどのくらい分布しているかをちょっと見てみましょう。

 

イスタンブール 3.500.000
アレクサンドリアとアフリカ 350.000
アンティオキアと中東 750.000
エルサレム 260.000
モスクワとロシア 90.000.000
セルビア 8.000.000
ルーマニア 20.000.000
ブルガリア 8.000.000
ジョージア 3.500.000
キプロス 500.000
ギリシャ 9.000.000
ポーランド 800.000
アルバニア 260.000
チェコ、スロヴァキア 100.000

コンスタンティノープルはEhrenoberhaupt(エーレンオーバーハウプト)と呼ばれ、正教会の総本山です。

正教会ではローマ教皇に当たるのがエキュメニカル総主教と呼ばれますが、ローマ教皇のように絶対的権力はなく、名誉的なものです。

原始教会、初期キリスト教時代に地中海沿岸には5つの総主教座がありましたが、その内エルサレム、コンスタンティノープル、アンティオキア、アレクサンドリアの4つは現在でも総主教庁として正教会の中心的な役割を担っている宗教都市です。

正教会はこれらの街界隈に多く分布しています。

ギリシャ正教会やロシア正教会、セルビア正教会、ルーマニア正教会、ブルガリア正教会などが属します。

 

世界の3大宗教と言えばキリスト教、イスラム教、ヒンズー教であり、キリスト教の3大宗派と言えば、

ローマカトリック、プロテスタント、正教会となります。

比率的にはカトリックが圧倒的に多いですが、正教会の方が、本来のキリスト教の性格を受け継いでいます。

 

 


 

こちらはおまけです。

ギリシャエーゲ海サントリー二島のフィロステファニにある教会です。

 

 

 

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