ウィーンは昨日今年初めて日中の気温が30℃を越えました。
でも湿気がかなり感じられ、本来梅雨がない気候にもかかわらず雨マークが毎日のように見られます。
さて、ウィーンで一番有名なケーキは間違いなくザッハートルテでしょう。
ザッハートルテは伝統があり、どこのレストラン、カフェでも提供され、家庭でも作られ、地元では誰もが知るトルテではありますが、だからと言ってザッハートルテがウィーンで一番美味しいケーキというわけではありません。
でもザッハートルテを一度も食べたことがない方がウィーンに来れば、やっぱりザッハートルテは食べてみたいと思われるでしょう。
ザッハートルテはどこのカフェ、レストランでも食べられますが、伝統とオリジナルを優先するのであれば、ホテルザッハーかデーメルでしょう。
年間を通して数え切れない程多くのお客様からホテルザッハーのザッハートルテに関しての質問がありますが、実際に仕事で行くことは個人のお客様は別として団体ツアーの場合は昼食を食べる以外はほとんどありません。
ちなみにオーストリアでは"ザッハー"ではなく、"サッハー"と発音されます。
私は日本人ですから、皆様には"ザッハー"と御案内しますが、地元の人と話す時にはサッハーと発音しています。
Sの後の母音はオーストリアでは絶対に濁りません。
このことはオーストリア・・・ウィーンではとても重要なんですね。
トルテと言えば当然カフェです。
ウィーンでいちばん飲まれているカフェの種類はメランジェですね。
ザッハートルテが話題になったので、ザッハーホテルのメランジェをお届けします。
個人的にザッハーホテルのカフェに行くことはまずありません。
とにかく混んでいて、観光客で溢れています。
また、店員さんもそれに合わせた態度なので、歴史ある伝統カフェのボーイさんと比べると質がよろしくない・・・というのが私の正直な意見です。
もちろんすべての店員さんがそうではありませんが。
メランジェ(Melange)はコーヒーに(たいていMokka)熱いミルクを注ぎ(1対1でミルクは泡立てない)、最後にふわっと泡立てたミルクをのせるものです。
ウィーンでは一番好まれて飲まれるカフェで、そういう意味ではこれをウィーンナーコーヒーと本来は呼ぶべきではないかと思っています。
実はホテルザッハーのメランジェは生クリーム付きで提供されています。
本来メランジェに生クリームは入れませんので、私はこの時「生クリーム無しで」と注文しました。
味は伝統カフェと比べても悪くありませんが、クリーミィーな印象です。
慣れて来るとメランジェひとつとっても、カフェやレストランによって味がかなり違います。