10日間連続で休みが取れたゴールデンウィークも今日が最後でしょうか。
ウィーンにも日本から多くの方が来られました。
もっともウィーンはゴールデンウィークだからとか、御盆、年末だから特に忙しいということは私個人的には感じません。
日本からのお客様は有難いことに年間を通してウィーンに来られますので、中国やロシアのように極端に観光客が増加することもなければ、逆に減ることもありませんので非常に安定しています。
しかし先週のウィーンはヨーロッパや日本以外のアジア諸国からも多くの観光客が訪れましたので、宮殿や博物館に至る所に大行列が出来ていて、通常ではあり得ないことでした。
王宮のシシィ博物館や国立図書館のプルンクザールなどでも入場したい方の大行列が見られました。
通常ではあり得ないことですね。
王宮の係も対応に四苦八苦していました。
5月1日がメーデーであったこともあり、2日、3日を休んで長い週末を楽しもうという方が多かったせいでしょうか。
私は5月1日までシチリア島とナポリ、ポンペイに仕事で出かけていましたので、ウィーンに帰って来てから次の日の2日にはそこらじゅうの混雑に遭遇しました。
2012年はクリムト生誕150周年記念の年で、それをきっかけに団体ツアーの多くはベルヴェデーレ宮殿に入場観光することが非常に多くなりました。
それまではベルヴェデーレ宮殿は写真ストップがほとんどでした。
年々このオーストリアギャラリーの訪問者が増加していて、2018年の8月からはクリムトコーナーへの入場制限も導入されました。
大晦日のここのあり得ない大混雑は私の中では記憶に強く残っています。
こちらはそのベルヴェデーレ宮殿の5月2日11:45頃の状況です。
この日は団体ツアーの皆様を御案内致しましたが、ホテルを出発してシェーンブルン宮殿を観光、その後にここに来ましたが、すでにかなりの行列が出来ていました。
国家ガイドと入場する場合は融通を利かせてくれて別の列があり、そちらの方が一般の列よりも遥かに早く入場できますが、そこも並んでいましたから20分近く待ったでしょうか。
クリムトを見た後、外に出てきた時のい状況で、さらに行列が長くなっていました。
今度は別の角度からこの行列を見てみましょう。
宮殿の入口より、下宮方面まで行列が続いています。
もちろんこれはここでチケットを購入した一般の皆さんの列です。
このぐらい列が長くなると最後尾の人は入場できるまで1時間ぐらいはかかるでしょう。
しかも入場した後も、クリムトコーナーに入る時にも入場制限を行っていますから、実際にクリムトの作品を見るまでにはもっと時間がかかることになります。
ベルヴェデーレ宮殿は去年から頻繁に見られるこの混雑状況を緩和しようと努力をしているようで、7月よりシェーンブルン宮殿同様、予約制度が導入されます。
これにより待ち時間が無くなり、すぐに入場できるようになると思いますが、逆にその時間にはここにいなければいけないので、時間的なストレスを感じるでしょう。
この予約制度は残念ながら10名以上のグループに限られますので、個人旅行される方はVienna Passが無い限り並ぶことになります。