ウィーンは100年以上も続いている伝統カフェハウスが多くあります。
そのようなカフェに入ると、時間の流れが違いますね。
どこか懐かしさを感じて、しかし現在のウィーンにいることが実感できます。
カフェは完全に生活に密着しています。
私のこのホームページでも多くのカフェを話題にしましたが、今日は一般的ではなく、その場所に行って、あ~、ここはカフェになっているんだ・・・というカフェを少し紹介しましょう。
こちらはシェーンブルン宮殿のシンボル的存在であるGloriette(グロリエッテ)です。
宮殿の後ろに回り込むと、素晴らしい庭園が広がっていますが、その丘の上に堂々と建てられているのがこのグロリエッテです。
庭園に来れば、誰もがあそこまで行きたいな・・・と思わせるように立っています。
グロリエッテは、庭園内最後のものとして、ホーエンベルクによって当初は栄誉神殿と素晴らしい眺めを念頭にプランしたようです。
完成は1775年です。
このグロリエッテ自体に有料ですが上ることもでき、そこからの眺めが素晴らしいです。
このグロリエッテ中央に3つのアーチが見られますが、ここはカフェになっています。
宮殿からグロリエッテを見ると、この中がカフェになっているとは思えません。
こちらはグロリエッテの内部にあるCAFÈ GLORIETTEです。
グロリエッテはかなり大きい建造物で、天井もとても高いですね。
そのため人々の声や食器を運ぶ時の音などが少し響きます。
ここでお茶をしたり、食事をしたりしているのはほとんどが観光客の皆さんです。
宮殿からここまで上って来て、やっと着いたか~・・・とその時タイミングよくここがカフェになっているので、喉の渇きを潤すためについついくつろぎたくなってしまいます。
フランツ・ヨーゼフ1世の時代、ここはちょっとした祝典などが行われたり、朝食ルームとしても利用されました。
割合的には圧倒的に観光客が多いですが、週末の朝、まだ静かな時にここで朝食を楽しむ地元の方も多いです。
庭園は宮殿の中と違い、毎日多くの地元の人が散策やジョギングを楽しんでいます。
ここは宮殿とは反対側、つまりグロリエッテの後ろにもテラスが設けられていて、そこに座る人も多くいます。
飲み物から、食べ物、軽食まで多くが提供されていますが、味はどうでしょうか?
団体ツアーでもここでお茶をすることや食事をすることが稀にありますが、個人的には正直あまり美味しいとは思いません。
お茶を飲んだり、トルテを食べるのはいいかもしれません。
この歴史的場所でちょっとくつろげる・・・というのが目的であればお勧めできます。
ここの営業時間は毎日9:00~日没まで(庭園が開いている時間に合わせて)です。