オーストリアはウィーンを含めて9つの州から成り立ち、北海道よりもちょっと広いぐらいの国にもかかわらず、それぞれの州に個性があり、"旅"の全ての魅力を持っている美しい国です。
ヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の拠点であり、伝統的に他民族国家のカラーを持っていましたから、今でも多くの外国人(オーストリアから見ての)が住んでいます。
特にウィーンはかつての帝国の都を今でも偲ばせる街で、多くの外国人が住んでいます。
大多数がヨーロッパ人の顔立ちをしてドイツ語を話しているので、観光としてウィーンを訪れた方には、誰がオーストリア人で、外国人であるということをすぐに判別するのは難しいでしょう。
私も日本人ですからここでは外国人ですが、いわゆる永久ビザを持っていますので、オーストリア人同様、税金、社会保険、年金を納めています。
2018年2月26日付でウィーンに住む外国人はどの国からどのくらい?というタイトルで、ちょっとした統計を御紹介しました。
今日はオーストリア全体での外国人の数と国籍の新しい数を紹介します。
右の表は2018年の大晦日に新聞に掲載されたオーストリア外務省による統計です。
外国で生まれ、オーストリアに住んでいる数と全体の割合を示しています。
約170万人の外国で生まれた外国人がオーストリアに住んでいて、ウィーンは679.616人と全体の40%になり、圧倒的に外国人が多いことになります。
2位はÖberösterreichの225.567人、3位はNiederösterreichです。
これはオーストリアの地理的状況を知っていると理解できる結果でしょうか。
Wien | 679.616 | 40% |
Niederösterreich | 210.865 | 12.4% |
Oberösterreich | 225.567 | 13.3% |
Salzburg | 104.206 | 6.1% |
Tirol | 137.919 | 8.1% |
Vorarlberg | 81.485 | 4.8% |
Steiermark | 155.456 | 9.2% |
Kärnten | 69.259 | 4.1% |
Burgenland | 32.750 | 1.9% |
オーストリアの概要を見て下さい。
この3つの州はオーストリアの北側に位置しています。
隣接している国はドイツ、チェコ、スロヴァキアです。
EUという枠の自由性もあると思いますが、彼らの先祖などが帝国時代から居住していたことにも関係があります。
オーストリアでは全人口約882万人の内、約160万人が外国人ということになります。
私の場合はウィーンが大好きだったので、ここに住み着きました。
オーストリアは国が小さいこともあり、EU諸国以外からの外国人が観光以外の目的で滞在するのは大変です。