ウィーンの街中は春と同時に復活祭の空気が感じられます。
今年の復活祭は4月21日とかなり遅いです。
復活祭についてはまたこのコーナーでまとめようと思いますが、キリストが復活すること祝うよりも春の訪れを祝う空気を強く感じます。
さて、前回のウィーンによく見られるこの時期の花はラムソンで、花ではなく葉を紹介したので、今日はちゃんとした花をお届けします。
こちらはドイツ語でも名称がないのですが、あえて言えばBirne、
学名でPyrus ussuriensis Maxim、
日本語では中国ナシです。
バラ科のナシ属です。
"Pyrus"はナシ属ですね。
ナシは西洋ナシ、日本ナシ、中国ナシの3つの大きく分けられるようで、どの地域でも栽培は古くから行われていたようです。
ヨーロッパでは有史以前より、日本では弥生時代の遺跡より種子が発掘されているそうです。
原産は中国西部・南西部と考えれているようで、前述した西洋ナシや日本ナシを含めて約30種類が存在します。
高さは15m~20mぐらいですが、稀に3m~5mぐらいのものもあり、花が咲いた後、夏はほとんどが緑の葉をつけます。
遠くから見るとサクラの花のようにかなり密集して咲いていますが、近くで見ればかなり違います。
開花時期は3月~4月で花弁は5枚、色は白が圧倒的に多く、大きさは2cm~3cmぐらいでしょうか。
桜と違って花弁が上の方を向いたカップのような形をしています。
果実は食用となり、日本で見られるリンゴの形や、西洋ナシのように瓶の形もあります。
余談ですが、私の母方の祖父がナシを栽培していて、子供の頃は袋掛けを手伝ってましたね。
水分が多くとても美味しかったナシを今でも覚えています。
写真は2019年3月26日11:00頃にBotanischer Gartenで撮影しました。