ウィーンは"森の都"とよく形容され、ヨーロッパの街中で、街の面積に対して緑の比率が最も高い街です。
中心にリンク道路沿いにも多く公園があり、並木も素敵です。
外側にもシェーンブルン宮殿の庭園やプラター公園など大きな緑がありますが、ウィーンの街を外側から囲むもっと大きな緑がウィーンの森です。
ウィーン市のMA42では、ウィーン全体でほぼ1.000ヵ所の公園やちょっとした花が植えられている花壇や街路樹などが植えられている領域管理しています。
中でも寅さん公園は日本に関係ある面白い公園です。
日本に関係があると言えばウィーンでは世田谷公園をすぐに思い浮かべます。
今年はオーストリアと日本の国交150周年記念ですので、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでは世田谷公園が映像で登場しました。
その時に花がとても印象的だったので、春の時期にここを訪れてみたくなりました。
SETAGAYA PARK・・・世田谷公園・・・そうです、東京の世田谷区の世田谷です。
ウィーンのこの場所が"世田谷"という名前ではありません。
ウィーンは23区で成り立っていますが、ウィーン19区(Döbling)は東京の世田谷区と姉妹都市関係を結んでいます。
オーストリアの街やウィーンの区と日本の街は多くの姉妹都市になっています。
前述した寅さん公園があるウィーン21区と東京の葛飾区も姉妹都市です。
名前から想像する通り、日本庭園です。
上の写真だけ見ていればウィーンの中とは思えませんね。
この公園の前は仕事でも頻繁に通りますが、仕事でここに訪れたのは数えるぐらいしかありません。
私は19区のこの近くに13年ぐらい住んでいたので、個人的にはよく訪れました。
現在は別の場所に住んでいるので、そう頻繁にここに来ることは仕事以外ではあまりありません。
ここは灯篭や茶室、滝までも作られている日本庭園です。
ウィーンにもシェーンブルン宮殿の日本庭園や知られていないミニ日本庭園などかつて話題にしていますが、ここも中々おもしろい日本庭園ではないかと思います。
記憶ではかなり荒れていたこともありますが、ここ10年ぐらいからまた定期的に手入れされているようです。
この日は新しい芝生のじゅうたんを敷いている時で、係が立ち入り禁止の杭を打っていました。
にもかかわらず心無いここをたまたま通りかかったアジアの観光客は芝生に立ち入って池のそばで写真を撮っていました。
仕事中ではなかったのですが注意をしてしまいました。(笑)
この日は2019年4月1日15:00頃です。
多くの花が咲いていて、桜も満開でした。
年間を通してこの公園が一番綺麗な時期でしょう。
地元の人が多く散策していて、写真を撮っている人も多かったです。
上の写真はモクレンとベニバスモモです。
この日本庭園は1992年5月に完成していて、広さは4.000m²あります。
入口から入ると茶室がすぐ目の前に見られます。
この庭園は高低差がある細長い形になっていて、上の方に向かって歩き、また下に一周して降りて来られるようになっていて、橋などもあり風情があります。
植えられている木々もカエデなどがあって、日本を思わせます。
ウィーンとは思えませんね。
ニューイヤーの映像通り、花がとても綺麗なこの時期でした。
ここは路面電車37番、Barawitzkagasseで下車してすぐです。
この界隈に来た方はちょっと寄り道して、ウィーンにある日本を感じてみて下さい。