今年は全体的に花の咲き始めが早いかなと思います。
先々週の日曜日は日中の気温が20℃を超え、それ以前も暖かい日が多かったのですが、今週の月曜日からまた少し寒さを感じる陽気となっています。
しかし、ウィーンの街中は緑が徐々に多くなり、春を感じさせる花が多く咲いています。
さて、前回はポピュラーでも街中にはあまり見られないアンズを話題にしましたが、今日は街中にたくさん見られる花です。
こちらはドイツ語では一般的にBlutpflaume
(ブルートプフラウメ)、
学名でPrunus cerasifera、
日本語では紅葉スモモ(ベニバスモモ)です。
バラ科のサクラ属です。
BlutpflaumeはKirschpflaume (Prunus cerasifera)の葉が赤いものを指し、Kirschpflaumeとの交配から生まれたもので、Blutpflaumeと呼ばれているほとんどがPrunus cerasifera 'Nigra'に属するそうです。
Kirschpflaume はチェリー・プラムとかミロバランスモモとも呼ばれています。
Kirschpflaumeはケルト人達にすでに知られていました。
Kirschpflaume自体の原産はバルカンや中央アジアで、5~8mぐらいの高さです。
日本には古い時代に中国から来たそうですが、日本ではここまでピンク色になるものはおそらくないそうです。
(自分で調べたわけではないので自信がありませんが・・・)
開花時期は3月~4月初めでサクラよりも10日程早く開花し、サクラよりも小さめの花です。
花の大きさは1cm~2cmぐらいでしょうか。
高さは15mぐらいにまでになるものもあります。
花と一緒に濃い赤い葉が現れますが、最近のウィーンのBlutpflaumeは、緑が赤っぽく見える葉も多くあるような気がします。
ちなみにソメイヨシノは、花が散る頃に緑色の葉が出て来ます。
ベニバスモモは街路樹、公園、庭にとにかくよく見られ、こちらでは大変ポピュラーなこの時期の樹木です。