ウィーンによく見られるこの時期の花 243(ニオイスミレ)

朝はまだ冷え込むものの日中は20℃近くと春の訪れを感じるウィーンです。

新緑が見られるのはもうちょっと後ですが、ここ数日でまたかなりの花が咲き始めています。

キバナセツブンソウマチユキソウニオイガマズミプリムラユキワリソウなどこの初春を感じさせる花を話題にしましたが、今日のこの花を至る所に見られます。

 

 

ちょっとこの写真では見づらいかもしれませんが、紫の小さな花が多く見られます。

ドイツ語ではDuftveilchen

(ドゥフトファイルヒェン)とか

Märzveilchen(メルツファイルヒェン)と呼ばれています。

 

学名ではViola odorata、日本語ではニオイスミレで、多年草でスミレ科のスミレ属です。

スミレ科は約850種と数が多く、その中でスミレ属は400種類を占めるそうです。

ドイツ語の"Duft"は香り、匂いという意味で、甘い香りを放つことで知られています。

特に太陽が花に当たっている時に匂いが強くなります。

2019年3月15日12:45頃、地下鉄U1の終点Leopolau駅近くの集合住宅の中庭での撮影です。

 

 

原産は南ヨーロッパですが、中央ヨーロッパ全体に見られ、よくかたまりで咲いています。

開花時期は3月~4月で、花の色はたいてい濃い紫ですが、稀に白、ピンクなどもあります。

高さは10cmぐらいで、葉は丸くてハート型に近く、根際から生える特徴があります。

 

古代から存在し、中央ヨーロッパでは遅くても中世初期までには観賞用や薬効として、バラやラヴェンダーと共に香料の原料として利用されてきました。

 

公園や庭など、街中の至る所で見ることができます。

 

 

 

 

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