今年の冬はあまり寒くなく、日中の気温がマイナスになったのは1月22日、23日、24日のたった3日だけでした。
東京の方が寒い日が多かったのではないでしょうか。
先週の日曜日はウィーン中心部は20℃を超え、半袖で歩く人も見られ、公園はピクニック状態で芝生の上に寝転がっている人がたくさんいました。
かなり春の訪れを感じることができるウィーンの街です。
さて、キバナセツブンソウ、マチユキソウ、ニオイガマズミ、プリムラとこの初春の時期に見られる花を掲載しましたが、もっとポピュラーなこの時期の代表的な花です。
こちらはドイツ語でLeberblümchen(レバーブリュームヒェン)、学名ではHepatica nobilis,
日本語ではミスミソウとかユキワリソウとも呼ばれています。
キンポウゲ科、ミスミソウ属の多年草です。
高さ10cm~15cmぐらいで、場所によっては多く咲いているので遠くから見ると、一瞬スミレのように見えるのですが、全然違います。
色も綺麗で可愛らしくて特徴がありますね。
ユキワリソウは石灰地質の森や山中の林の中や茂みに多く見られ、ヨーロッパ、東アジア、北アメリカなどの北半球の温帯地帯に広く分布しています。
日本にも4種が自生しているそうです。
開花時期は3月~4月で、花の直径は1.5cm~3cmぐらい、花弁は6枚~9枚で紫や青紫が圧倒的に多く、極稀に白もあるようです。
写真は2019年3月9日11:00頃にBotanischer Gartenで撮影しました。
もちろん野生です。
こちらはうちの庭に毎年咲くユキワリソウです。
左は上で紹介したこちらのユキワリソウですが、右のピンクは日本のユキワリソウで、おそらくHepatica nobilis var. japonica でしょうか。日本では本州の中部以西の山間地に多く生育しているそうです。
こちらではピンクのユキワリソウは野生でまず見ることはありません。