ウィーンは公共交通機関が非常に発達しているので、ウィーンに住んでいる限り車が無くても不便さは感じないでしょうか。
にもかかわらずウィーンは車の所持率がかなり高い街と言われています。
ウィーンは415km²とかなり広い街ですから、実際には車があれば便利ですし、ウィーンの郊外にも魅力的な場所が多くあり、何と言ってもオーストリアはアルプスを大きく横たえて持っている国で、郊外に美しい長閑な風景が広がっていますので、車はある意味では必需品とも言えます。
ウィーンは189万の人口の街にもかかわらず、車での交通事故の死亡者が以外と少ないです。
今日はオーストリアにおいての交通事故の死亡者数を見てみましょう。
過去10年間 | Wien(ウィーン) | Niederösterreich | Burgenland | オーストリア全体 |
2009 | 32 | 189 | 24 | 633 |
2010 | 29 | 163 | 20 | 552 |
2011 | 22 | 159 | 21 | 523 |
2012 | 24 | 145 | 30 | 531 |
2013 | 17 | 112 | 17 | 455 |
2014 | 21 | 121 | 22 | 430 |
2015 | 13 | 131 | 24 | 479 |
2016 | 19 | 112 | 19 | 432 |
2017 | 20 | 93 | 25 | 414 |
2018 | 16 | 99 | 13 | 401 |
上の表はÖAMTC(日本で言えばJAFのようなもの)が毎月発行するauto touring2019年2月号に掲載されていたデータです。
こちらで車に乗っている人であれば誰でも知っているÖAMTCは信頼性があって、多くの人が加盟しています。
私もずっと前からお世話になっています。
過去10年間の交通事故死亡者の統計ですが、明らかに減少しています。
ウィーンは道もそれなりに複雑で、一方通行も多く、路面電車との共存でありながらも去年は16件しかありませんでした。
最も"死亡者数"ですから事故数で言えばもっとあるでしょう。
Niederösterreichはウィーンの外側にあり、オーストリアでは最も広い州ですので、それなりに数が高いですね。
オーストリアの郊外では、街の中に入ればたいてい50km/hですが、街と街を結ぶ国道などでは100km/hで走れる所も多く、夜などは暗いですから事故も必然的に起こるのでしょう。
ちなみにオーストリアでは1972年が統計を取り始めて最も最悪で、2.948人でした。
去年2018年が401人ですから大変少なくなっていることがわかります。