もう何年も前に「ヨーロッパから見た日本という国」というタイトルで、日本語ということを考えてみました。
言葉とはその国の人々の考え方、精神構造、つまり民族性を反映する重要な要素のひとつだと思います。
そういう意味で私達日本の国は、グローバルで見た場合、いい意味でも、悪い意味でも非常に特殊な国であります。
断っておきますが、決して日本を批判しているわけではありません。
私はオーストリアが大好きでもう30年近く住んでいて、ウィーン以外には住む所は考えられない程、ウィーンが自分に合っています。
しかし、自分は日本人であり、そのプライドもあり、オーストリアの国籍を取得するつもりは全くありません。
日本が島国であることは誰でも知っています。
現実で隣接している国はないわけです。
当たり前ですが外国に行こうとすれば海を越えなければなりません。
完全な孤立国であり、しかし経済的にもそれなりの大国であり、そして独自の文化を持っている民族ですね。
しかし、戦争でアメリカに負けたことがいったいいつまで影響を与え続けるのか個人的に不思議でなりません。
日本本来の文化、考え方というものがあるはずですが、しかしどんどんアメリカナイズされていくことが現実です。
政治もアメリカ無しではだめ・・・アメリカの属国と言われてもしかたない実情です。
原爆を日本に落とした国にもかかわらずですよ!
日本でしか通じないカタカナ読みのくずれた英語表現も、日本語化としてどんどん増えていると思います。
決してアメリカがいけない・・・といっているわけではありませんが、いつまでアメリカの後を追い続けるのでしょうか?
戦争で無条件降伏をしたからやむを得ない・・・?
それは何十年も前のカビの生えた取り決めです。
それを変えて行くのが現在の政治家の方々の仕事ではないでしょうか。
前述したように私は日本人としてのプライドも持っています。
日本はどこにも隣接していない、ある意味では孤立国であり、なおかつそれなりの経済大国であるわけですからもっといい意味で国際的に強くなるべきだと思います。
ここオーストリアは8ヵ国に囲まれながらの永世中立国という特徴を持っています。
しかも「軍事的」ということが大きな柱でもあり、いかなる軍事同盟にも加盟せず、各国の軍隊も一切駐留していないわけです。
それでいて、オーストリアは自国の軍もあり、ウィーンには国連都市も置かれ、スイスと違い、EUに入っている、通貨もユーロが使われている・・・とても柔軟な永世中立体制であると思います。
私は政治はわかりませんが、でも私達日本こそ永世中立国にふさわしいのではないかと思います。
日本は国際社会で見れば、いい意味でも悪い意味でも独特の国です。
アメリカ軍にはいったいいつまで日本にいてもらわなければいけないんでしょうか?
日本にいてもらわなくても、日米関係はうまく保てるのではないのでしょうか。
オーストリア体制が絶対にいいと言い切るつもりはありませんが、この国は自国のためにも、なおかつ他の国のためにも永世中立であるべきという考えです。
私は日本こそ永世中立国が相応しいと思いますし、そうなるべきだと思います。