自転車の空気入れが街中に

自転車もヨーロッパ文化のひとつでしょう。

Euro Vero(ユーロヴェロ)というヨーロッパ縦断のサイクリングコースを見てもわかります。

 

ウィーンの街も多くの人が自転車で走っています。

ウィーンはリンク道路沿いを始め、郊外まで自転車専用ゾーンが多く設けられています。

一般道路にも多くの自転車ゾーンが設けられ、それ以外にもドナウ河やドナウ運河沿いなどにもサイクリングコースがあり、自転車レースをするような本格的な方から、その辺に買い物に行くような実用的な自転車に乗っている人や子供達まで多くの人が走っています。

うちの子供もそうでしたが、こちらでは3歳で自転車に(もちろん補助なし)乗り始める家庭が非常に多いです。

実際に誰かに支えてもらって練習することはあまりなく、小さい頃からLaufradと呼ばれる、ペダルがなく、両足を地面につけて走る自転車がとても普及しているので、歩き始めてからしばらくすると散歩にこれを利用するわけですね。

これでバランス感覚が養われ、慣れると子供は足を地面から離して走れるようになるので、それができたらもう普通の自転車にすぐに乗れてしまうわけです。

 

観光でウィーンを訪れる日本からの方は公共交通機関が発達していることもあり、街中で自転車に乗ろう・・・という考えにはあまり至らないと思いますが、ヨーロッパからの観光客は自転車に乗る人も多いです。

Citybike(シティーバイク)は手軽でお勧めなレンタサイクルです。

 

街中でこれだけ自転車が普及していることもあり、特定の場所に自転車の空気入れが設置されていることを御存知でしたか?

 

こちらはRennweg駅のすぐそばにある自転車置き場です。

柵が立てられていて、誰もが自転車置き場だということがわかるようになっていて、何となく無秩序のように駐輪されています。

それぞれの自転車は鍵で柵に結ばれています。

この手前に赤い細い棒が立っていますがこれが自転車の空気入れです。

本格的に自転車に乗っている人は小さな空気入れを自転車にくっつけていることが多いですが、一般の多くの人は空気入れを持参していません。

 

 

 

 

この空気入れは"Wiener Pumpe" という名称で、ウィーンの街中に  現時点で12箇所置かれています。

よく見ると駐輪場の柵にもそのロゴが見られます。
地面にしっかり固定されているので、この場所から動かすことはできません。
これは自転車をよく利用する人にとってはとても有難いもので、かゆい所に手が届くサービスです。
以前このコーナーでも自転車チューブの自販機を話題にしたことがありましたが、自転車がいかに多く利用されているかがわかります。
前述したCitybikeのようなレンタサイクルは他にもあり、カーシェアリングなどと同様に街のECO環境につながるものです。
例えばOperngasseでは年間で155万人近くの人が、Pratersternでは100万人近くの人が自転車で行き来しています。
自転車もヨーロッパ文化のひとつであることを実感します。

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