早いもので今日から2月ですね。
ウィーンは冬らしい陽気ですが、昨日は東京の方が気温が低かったですね。
この冬の時期は緑が少ないですから、ちょっと緑が見たくなったので今日は緑を話題にしましょう。
ウィーンは森の都とも形容され、ヨーロッパの街の中で、街の広さに対して緑の比率が最も高い街と言われています。
ウィーンの街を歩けば、この街は緑が豊かだな~と誰もが思うでしょう。
でもウィーンの街を外から囲むウィーンの森はもっと広大で、東京23区の倍以上もあり、重要な観光スポットにもなっています。
ウィーンの街中で、ウィーンの森を除き、最も大きな緑はプラター公園でしょうか。
ここには直線約4.5kmの並木道が存在します。
この場所はドナウ河が流れていた水郷のような自然地帯で、持ち主がよく変わりましたが、1560年にハプスブルグ家の後の皇帝マクシミリアン2世が入手し、狩猟の場所となります。
実際ここでは1920年まで狩猟が行われていたようです。
1766年にマリア・テレジアの長男ヨーゼフ2世によってこのプラターが一般に開放され、カフェや店などが営業を始め、プラター遊園地の下地ができました。
1873年にはこのプラターを会場としたウィーン世界万博が開かれ、本格的な行楽地として始まることになります。
ドイツ語では左上の写真に見られるように"Hauptallee"(ハウプトアレー)と呼ばれ、ウィーン2区にあることがわかります。
メインとか中央並木道というような意味になります。
右上の写真は映画「第三の男」で登場する有名な大観覧車が見えますが、これがあるのがこのプラター公園です。
因みにこの映画のラストシーンの並木道はここではありません。
左上の写真はHauptalleeの真ん中に立って見ています。
右上の写真はHauptalleeの脇にある歩行者用ゾーンです。
とてもウィーンの街中とは思えませんね。
この並木道は4.5kmもあり、ずっと直線で続いています。
この並木道は後の皇帝フェルディナント1世の時代である1537/1538年に作られていて、当時は"Langer Gang"と呼ばれ、ドナウ河の支流のおかげで2つの部分に分かれていましたが、1867年にこれらがつなげられて、Lusthausまで現在見られるように1本となりました。
ここは毎年4月に開催される恒例のウィーン国際マラソンのコースにもなっています。
プラター公園に訪れたら、是非ここを歩いてみて下さい。