ウィーンのちょっと珍しいアングル 63

このコーナーもすっかりお馴染みになりました。

普段の視線で見えている時とは違う角度から見た光景などを話題にしています。

前回のウィーンのちょっと珍しいアングル62では、Neusiedler See(ノイジードラーゼー)とウィーン中心部のドナウ運河を話題にしましたが、今回もNeusiedler See界隈からです。

 

こちらはNeusiedler Seeを目の前に見ています。

面積は320km²もあり、中央ヨーロッパで最大のステップ湖で縦に細長い形をしていて長さ36km、幅14kmです。

前回はこの湖をちょっと高い所から眺めていましたが、今回は目の前です。

この場所はMörbischで、ハンガリー国境に近い所にあり、湖上音楽祭が毎年夏にあることで知られています。

水が濁っているように見えますが、様々な野鳥や魚が生息していて、彼らにとってもここは天国です。

 

こちらは屋根の上の煙突部分に鳥がいますね。

これはStorch(コウノトリ)です。

前述したNeusiedler Seeに面したルストの街はワイン産業だけでなく、コウノトリの街としても知られています。

特にここのコウノトリはWeißstorch (Ciconia ciconia)で、今年の8月には42羽が数えられました。

彼らは毎年3月の終わりから4月始めにかけてにこのNeusiedler See界隈やルストの街に来て、8月20頃に中央・南アフリカに飛び立ち、そこで冬を過ごします。

2018年は3月16日に最初のコウノトリが確認されています。

つまりここの冬は寒すぎるわけですね。

彼らの飛行距離は10.000kmぐらいで、アフリカまでの所要時間は約3ヶ月かかります。

10.000kmと言えば日本~ウィーン間よりもさらに遠いです。

でもルストに帰ってくる時は2ヵ月ぐらいで1ヶ月も短いです。

これは飛行機で日本~ヨーロッパを飛ぶ時と同じ理屈でしょう。

ここのコウノトリの大きさは80cm~100cm、体重は2~4kgで、飛行している時の両羽の幅は2mにもなります。

寿命は25~30年です。

遠くから眺めるだけでも可愛らしく、愛嬌があります。

 

この時は4月の終わりだったのですが、このルストには多くのコウノトリがいました。

 

 

 

 

 

 

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