ウィーン美術史博物館で10月2日からブリューゲル(父)特別展が始まって早いものでもう2ヵ月が過ぎ、あとひと月足らずとなりました。
来年2019年がブリューゲル(父)没後450年祭にあたり、美術史博物館がこのブリューゲル特別展示会について、"Once in a Lifetime"と言う見出しで大々的に宣伝しています。
最初はそんなに多くの人が訪れませんでしたが、宣伝と評判がどんどん訪問者を増やし、今は常にブリューゲル展は混雑していて、当日入場券も完売になるほどの大盛況です。
この時期ウィーンに来られた方は行かれましたか?
私もすでに何回もブリューゲル展は御案内していますが、平日の開館直後でもかなりの混雑状況です。
美術史博物館のホームページでは、ブリューゲル(父)全体で、絵画約40点、60のデッサン、80のグラフィックが世界で知られているということになっていますが、その内約半分が今回見られます。
ウィーンの美術史博物館はブリューゲル(父)の作品を世界で最も多く所有していて(12~13点)、さらに世界の色々な美術館からの契約を取り付けて、全体の3/4(約30点)の絵画が展示されています。
こちらは6連作月暦画で、もともとこの美術史博物館は雪中の狩人を含めた3枚を所有していますが、今回は2作目の干し草の収穫を含めた4作が並んでいます。
農民の結婚式と農民の踊りは、通常この美術史博物館で見られます。
去年2017年日本に来たオランダのロッテルダム ボイマンス美術館からのバベルの塔(通称小バベル)と、もともとこのウィーンの美術史博物館が所有するバベルの塔(通称大バベル)が同じ部屋にあります。
個人的にはウィーンの常設展で見られるバベルの塔の方が迫力があって好きで、こちらの方が人気があるでしょうか。
今回ここに掲載した写真はたまたまちょっと空いている時間帯に撮影しました。
近くでゆっくり鑑賞することができました。
小バベルの前に誰もいないというのはあり得ないことです。