ウィーンの街中には約300のクリスマスツリー🎄を売る業者がここぞとばかりに活躍しています。
こちらでは自然のもみの木を飾る習慣がありますから、人口187万のウィーンの街も需要があるわけですね。
そもそもオーストリアの林業は重要な産業のひとつで、計画的な植林をしているので、毎年これだけ大量のもみの木が売れてもなくなることは絶対にありません。
クリスマスツリーを選んでいる地元の人を多く見かけます。
うちもそろそろクリスマスツリーを買おうと昨日も話していました。
クリスマス時期のウィーンの街は素敵ですね。
今日は地元でとても知られているクリスマス市をお届けします。
こちらはSpttelberg(シュピッテルベルク)のクリスマス市です。
Spittelbergは1850年までVorstadtのひとつであり、現在ではウィーン7区(Neubau)にあります。
Vorstadt(フォアシュタット)とは、当時帝国の都であったウィーン中心部に城壁があった頃、その外側にGlacisがあり、その外側に広がっていた、2つめの城壁の手前までの集落の総称です。
現在ではMQの奥にある、BurggasseとSiebensterngasseに挟まれた地域です。
1525年にBürgerspitalから得た場所で、もともとSpitalberg(シュピタールベルク)とも呼ばれていました。
17世紀後半のトルコ軍のウィーン包囲があった時や、1809年ナポレオン軍がこの地域から中心に向けて攻撃をした場所でもあり、小高い所にあります。
バロック時代に、現在見られるように建物が密集して建てられました。
Spittelbergはバロック様式の建物との調和が非常に美しい閑静な界隈です。
Gutenberggasse,Spittelberggasse,Schlankgasseの石畳の細い小路に多くの屋台が並んでいます。
中庭を経由する抜け道なども数本あり、クリスマス市がない通常の時でもセンスのいいブティック、画廊、手作りの工芸品店やレストラン的飲み屋さんなどもいくつかあります。
ここは昼間と暗くなってからとでは雰囲気がかなり違うので、両方の時を見たいです。
都会のざわめきを避けて、しっとりムードのクリスマス市を楽しむことができること、古き良き時代を感じさせるクリスマス市ということで、地元ではとても人気があります。
ここは若者から年配者まで幅広い年齢層が集まります。
私もこの界隈の雰囲気は大好きですね。
石畳の小路が本当に狭いので、多くの人がいると時としてすれ違うことも難しいことがあります。
実は今日ここに掲載した写真は今年の12月8日の土曜日で、この週末はウィーンの街はものすごい混雑でした。
この時のSipttelbergは静かな感じは全くなく、大変に賑わっていて人が多すぎて歩くのも大変でした。
過去には何回もここに来ていますが、これだけここが混雑しているのを見たのは初めてでした。
シュテファン大聖堂のクリスマス市、市庁舎のクリスマス市、シェーンブルン宮殿のクリスマス市、ベルヴェデーレ宮殿のクリスマス市などとは雰囲気が全く違うSpittelbergのクリスマス市は訪れる価値大です。