12月に入るとクリスマスがもうすぐやって来るんだな・・・という意識が強くなります。
11月にオープンしたクリスマス市もすっかりウィーンの街並みに溶け込み、日常生活の一部となっています。
昨日12月2日がADVENT(アドヴェント)の第1日曜日となり、多くの人がADVENTSKRANZ(アドヴェンツクランツ)に1本目のロウソクを灯したと思います。
ADVENTSKRANZ(アドヴェンツクランツ)とは一般的にもみの木の葉をこのように円形にし、そこに4本のロウソクが立っているというものです。
アドヴェント第1日曜日にロウソクを1本灯します。
うちでも昨日1本目を灯しました。
次に来週アドヴェントの第2日曜日に2本目を灯しますが、この時にすでに灯した1本目も同時に灯します。
アドヴェントの第3日曜日に3本目を灯し、すでに灯した2本も同時に灯します。
そしてアドヴェントの第4日曜日に4本目を灯し、すでに灯した3本も同時に灯します。
つまり4本全部灯されて、その週にクリスマスがやって来る・・・というわけです。
今年は12月23日がアドヴェントの第4日曜日となりますね。
4本のロウソクを同時に灯さなければならないため、ロウソクを灯し切らないようにする必要があります。
<ADVENTSKRANZはどのように生まれたか?>
もともとADVENTSKRANZは、1839年、プロテスタントの神学者で教育者のJohann Hinrich Wichern (1808–1881) によって導入されました。
その理由は、とても貧しい子供達がAdventの時期にしょっちゅう「いつクリスマスが来るの?」と聞いてきました。
そこで彼は、20本の赤い小さいロウソクと、4本の白い大きなロウソクでこの現在のADVENTSKRANZの形をしたカレンダーを作ったのです。
毎日赤い小さなロウソクが1本ずつ灯され、日曜日ごとに大きな白のロウソクが灯されました。
これによって子供たちがクリスマスまでの日数を数えることができたのです。
カトリックにこのADVENTSKRANZが登場するのは1925年ということです。
ADVENTSKRANZは街中の色々な所で見られます。
オーソドックスな形は上の写真のように円形ですが、ロウソクが横1列に4本並んでいるものや、4つのロウソクの大きさが初めから違っているものなどそれなりにバリエーションがあります。
クリスマスがいつ来るのかわくわくしながら待つこちらの子供達は文字通りアドヴェントカレンダーをもらう習慣もあります。
カレンダーと言っても紙をめくっていくものではなく、12月1日から12月24日までの数字がランダムに配置され、該当の日の数字をやぶると中からチョコレートなどが出て来るというものです。
うちの場合は何年もレゴのアドヴェントカレンダーを子供にプレゼントしました。
毎日違った形ができるブロックが中から登場するというものです。
おもちゃ屋さんに行くと、趣向を凝らした子供向けのユニークなアドヴェントカレンダーがたくさん売られています。