今日から12月です。
さらに寒くなり冬らしくなったウィーンで、朝から雪ですが午後までには止むようです。
でもウィーンの街はクリスマスに向けての盛り上がりを日ごとに感じます。
クリスマス市がオープンし始めてからは、観光客の数がまた急増しました。
シェーンブルン宮殿の込み具合がそのバロメーターになりますね。
街中も多くの人が歩き、その辺からプンシュのいい香りが漂います。
クリスマスはプンシュですね!
年間を通して一番重要な行事がこのクリスマス、ひと月以上もクリスマスの空気を楽しむことができますから、その長さからして重要性を窺えます。
先日は今年最初のクリスマス市としてシュテファン大聖堂のクリスマス市を話題にしましたが、最も華やかなのはやっぱり市庁舎です。
今年2018年の市庁舎のクリスマス市は11月16日が初日で、33回目となりました。
フランドル風ゴシック様式の立派な市庁舎の素敵なライトアップを背景に、夢のようなイルミネーションが多く施されています。
ヨーロッパでもっとも華やかとも言われているここのクリスマス市は屋台の大きさや規模も他のクリス市とは比較になりません。
毎年恒例の"Frohe Weinachten" が見られます。これはクリスマスおめでとう・・・ということですね。
こちらではクリスマス市のことを"Christkindlmarkt"と言います。
クリスマスプレゼントを持って来るのはChristkind・・・子供のキリストだからです。
サンタクロースは装飾やマスコット以外には絶対に登場しません!
だってクリスマスはイエス・キリストが生まれたことを祝うわけですから、プレゼントを持ってくるのはChristkindです。
地元ウィーンの人、オーストリア地方からの人、世界からの観光の皆さんまで、様々な人がここを訪れます。
もちろん日本の多くの団体ツアーでもこの時期市庁舎のクリスマス市に行くことが予定に入っています。
ここでイルミネーション見るだけでも価値があります。
2016年からはクリスマス市と同時にスケートリンクの一部もオープンし、今年もクリスマス市初日からスケートを楽しむことができます。
クリスマス市が終わるとスケートリンクはもっと拡張されて、3月初旬まで楽しめます。
今年のプンシュカップはオーソドックスの靴型です。
シュテファン大聖堂のクリスマス市と同じですね。
クリスマス市は圧倒的にプンシュが飲まれています。
ウィーンのChristkindlmarktは歴史があって700年以上前に遡ります。
ハプスブルグ家のアルブレヒト1世が1296年に、ウィーンの商人達に"12月市"を開くように特権を与えたことから来ています。
今年の市庁舎前に立てられたクリスマスツリーはケルンテン州のMetnitztal から切り倒されてここに運ばれました。
高さ28m、樹齢150年、2.000個のLEDランプが施されていて、電気ケーブルの長さは2.5kmです。
ウィーンの市庁舎前広場に立てられるクリスマスツリーは毎年オーストリアの色々な州から運ばれます。
是非暗くなってからこの市庁舎のクリスマス市に足を運んで下さい。