ウィーンには7つの美術館がありますが、中でも美術史博物館はヨーロッパ3大美術館のひとつにも数えられ、15世紀~18世紀の絵画史上重要な作品が目白押しです。
ここは頻繁に訪れ、単独のオプショナルツアーも多くあります。
次に多く訪れるのはベルヴェデーレ宮殿のオーストリアギャラリーでしょうか。
ここは上下宮2つの重要なバロック宮殿が美術館として利用されていますが、特に上宮はクリムトが多く展示されていることからこちらに来ることが圧倒的に多いです。
2012年はクリムトの生誕150周年であり、それに合わせたここの特別展示会は大盛況でした。
日本でもクリムトファンの方が日に日に多くなっていることが仕事をしていても実感します。
ベルヴェデーレ宮殿はヨーロッパでも重要なバロック宮殿であること、またここからウィーン旧市街に向かっての眺めがとても印象的であることからウィーンでの重要な観光スポットとなっていて、以前でもここは写真ストップに寄ることが多くありましたが、その2012年からは入場観光することが圧倒的に増え、時間が限られていてもクリムトの接吻だけは見るというツアーが非常に多くなりました。
そのため美術史博物館と同じぐらいに、いやむしろここ最近はそれ以上に頻繁にここを訪れるようになりました。
さて、先日11月26日の午前中、シェーンブルン宮殿が終わって、ベルヴェデーレ宮殿でクリムト、その後旧市街散策というとてもきついツアーがありました。
その時にベルヴェデーレ宮殿に来て、クリムト中心の御案内をした後、少しのフリータイムを取りましたが、その時に入口がかなり騒がしく、ORF(オーストリアの国営放送)チームが関係者が突然姿を現しました。
私はここのほとんどの係と顔見知りなので、すぐに話を聞いたのですが、今年1月からベルヴェデーレ宮殿の上宮にちょうど100万人目の入場者を祝うセレモニーでした。
最初は誰か有名人が来るのかと思いましたが、そうではなく一般の入場者で、とても温かくこの美術館から迎えられました。
ちょうどその場に居合わせた私達はこの微笑ましい光景をしばらく眺めていました。
右の写真の真ん中の2人のカップルが今年100万人目の訪問者です。
厳密には左の女性が100万人目で、オランダ人の方で、右の男性は人生のパートナーだそうです。
つまり2人は結婚はしていません。
左右に立っているのはベルベデーレ宮殿の男性(Wolfgang)
、女性(Stella)館長さん2人です。
2人はシャンパンでの祝福を受け、その後、無料での館内ガイドサービスが提供されました。
おめでとうございます!
この時間は11:40頃でしたが、私達がもう少し遅く入場していれば100万人目になれたかもしれませんでした(笑)。