ウィーンはヨーロッパの街の中で、街の広さに対して緑の比率が最も高い街です。
中心のリンク道路沿いにも6つも公園、庭園があり、街中にも多くの公園やちょっとした街路樹、その多くの緑をもっと外側から囲んでいるのが有名なウィーンの森です。
時間があればウィーンの森にも訪れたいです。
ウィーンの街中から観光の皆様でも手軽に行けるウィーンの森の雰囲気を味わえるのはカーレンベルクでしょうか。
ここであれば公共交通機関を使って簡単にアクセスできます。
1日使えればベートーヴェンの遺書の家やベートーヴェンの散歩道近くまで公共交通機関で行、そこからカーレンベルクまで上り、下り共に歩くことをお勧めしますが、多くの方はそこまで時間の余裕がないと思いますので、上りをハイキングすることをお勧めします。
上りの方が頂上に着いた時の感動が大きく、達成感があると思います。
このカーレンベルクまでのコースはウィーン市のハイキングコースStadtwanderweg 1にもなっています。
ウィーンの森は広さ1.250km²もあり、東京23区の倍以上広さがあります。
その大半はウィーンに隣接するNierderösterreich(低部オーストリア州)になりますが、北と西の一部はウィーン市に入ります。
中心部の荘厳な街並みと比べると、同じウィーンとは思えない長閑な風景が広がっていて、斜面はぶどう畑になっているので、コースの途中で上の写真に見られるような風景に出会えます。
地下鉄4号線(U4)の終点、ハイリゲンシュタット駅から地元で知られた38Aのバスに乗れば、カーレンベルクの頂上まで運んでくれますが、前述したように上りか下りのどちらかは歩きたいです。
その方がよりウィーンの森の空気を味わえます。
経験上、上りを歩いた方がいいです。
先に頂上からの眺めを楽しんでしまって下るよりも、苦労して上って頂上からの眺めを見た方が感動します。
また、下りには足にも上りとは違う負担がかかります。
1日使えれば上りも下りもハイキングで、それぞれ別ルートを歩くのがおもしろいでしょう。
左上の写真にはカーレンベルクの頂上が見えています。
あそこを目指して歩きます。
コースの途中には右上の写真のように、ウィーンの森のいわゆる森らしい所も歩きます。
ヨハン・シュトラウス2世の"ウィーンの森の物語"が聞こえてきそうです。
ベートーヴェンの遺書の家に近いハイリゲンシュタットのミヒャエル教会から遺書の家、ベートーヴェンの散歩道を経由してカーレンベルクの頂上まで歩くと、自分で歩いた時にGPSで計ったら6.7kmありました。
この時は雰囲気を楽しむため比較的ゆっくり歩いたので、2時間15分ぐらいかかりましたが、遺書の家などを見学する場合はもう少し時間に余裕があった方がいいでしょう。
ウィーン滞在中に手軽にウィーンの森の雰囲気を味わいたい方にはこのルートがお勧めです。
昨日からウィーンはもっと気温が下がり、日中は3℃ぐらい、今日も現在1℃ぐらいで、明日の朝が今年一番の冷え込みとなりそうです。