ウィーンは荘厳な建造物が多く建ち並ぶ優雅で上品な街で、かつての帝国の都を今でも偲ばせます。
街中を歩くだけで楽しいですね。
歩く時は建物の外側しか見えませんが、どの建物にも必ずと言っていい程中庭空間が存在します。
そんな中庭に一歩足を踏み入れると、外とは違った世界を感じることができます。
前回の知られざる美しい中庭風景61では、ウィーン旧市街にあるPalais Hardeggを取り上げましたが、今回はちょっと郊外とリンク道路沿いです。
この中庭空間はちょっと情緒がありますね。
両側に建物があり、その真ん中にある階段が奥まで伸びています。
手前にある緑の葉はぶどうの木です。
この場所はホイリゲで有名なGrinzing界隈のGrinzinger Straße66番地です。
Grinzingのホイリゲ街にあるわけではありませんが、ここもKürassier Hengl というホイリゲです。
ここから近い所にベートーヴェンの遺書の家があります。
こちらは中庭空間と言うよりも、ちょとしたホール的な空間です。
でも外からは全く見えない空間で、素敵なゴシック様式が見られます。
ここはウィーン市庁舎の一角で、美しいFestsaal(フェストザール)の入口です。
市庁舎にはArkadenhof(アルカーデンホーフ)と言われるもっと大きな中庭がありますが、そこからちょっと入った所です。
市庁舎はとても印象的なフランドル風ゴシック様式の建物で、観光では多くの方が外側から写真を撮ると思います。
でもここは通り抜けることができますので、思い切って中に足を踏み入れてみましょう。
外から見るのとは全く違った印象です。