オーストリアは年々物価が少しづつですが上昇しています。
買い物をする時、その都度はあまり意識しなくても、えっ、これってこんなに高かったっけ~、食費にこんなにかかっているの・・・ということがよくあります。
よく見たら値段は同じでも量が少なくなっているということもよくあります。
物価上昇に平行して、住居も高くなっていて、土地の値段や賃貸料も上昇しています。
住居の傾向としては、一戸建てよりもWohnung(ヴォーヌング)がよく売られているそうで、上半期の統計を見ると4%の上昇です。
Wohnungとは、いわゆるアパート、マンションで集合住宅の1室のことを指します。
ある大手不動産会社に統計によれば、2018年上半期だけで26.166のアパートが売られ、去年よりも1.006も多い数となっています。
特に中古アパートを購入する人が多いようです。
さて、今日はオーストリアそれぞれの州のEigentumswohnung(持ち家としてのアパート)の平均価格を見てみましょう。
右の表を見て下さい。
こちらは9月半ばに新聞に掲載された2018年上半期のWohnungの州別平均価格です。
オーストリア全体では1%の上昇に過ぎないのは、中古アパートを購入する人が多いからです。
一番高い所はVorarlbergで、次にSalzburg、Tirol、ウィーンと続いています。
一番安い所はBurgenlandですね。
ここの土地はオーストリア全体的に見て、群を抜いて安く、ウィーンの半額以下ですね。
一戸建てもそうですが、土地の価格が年々上昇していて、住居はかなり高くなっています。
オーストリア平均 | +1.0% | € 192.475 |
Vorarlberg | +14.8% | € 265.260 |
Salzburg | -1.5% | € 224.623 |
Tirol | +5.8% | € 224.604 |
Wien | +1.1% | € 221.222 |
Oberösterreich | +2.9% | € 178.966 |
Niederösterreich | -3.3% | € 158.713 |
Kärnten | -11.6% | € 153.807 |
Steiermark | +2.0% | € 141.745 |
Burgenland | +5.5% | € 107.811 |
ウィーンの街の郊外では至る所に住宅が建設されているのを毎日見ています。
多くは、一戸建てよりもマンションで、地上階には小さな庭があることが多いタイプです。
え~、ここも住居が建つんだ~・・ということがしょっちゅうあります。
賃貸は馬鹿らしいので、持ち家としてある程度手が届くWohnungを買う人が多い傾向です。