ウィーンは森の都とも形容され、ヨーロッパの街の中で、街の面積に対して緑の比率が最も高い街と言われています。
ウィーンの街を歩けば、ここは緑が多いな~ということは誰もが気付くはずです。
リンク道路沿いだけでも6つの公園があり、外側に行っても多くの緑があります。
でももっと大きな緑はウィーンの森で、ウィーンを外から大きく囲んでいます。
観光中にもリンク道路沿いの公園や庭園を歩くこともしばしばあります。
今日はバラがとっても綺麗なVolksgarten(国民庭園)について少しまとめます。
Volksgartenはリンク道路沿いにある美しい庭園で、近くには国会議事堂やブルク劇場、市庁舎などの荘厳な建造物が立っています。
ここに一歩足を踏み入れるだけで、リンク道路界隈とは全く違う空気になります。
緑豊かで、バラが多く植えられ、奥には自然史博物館や市庁舎などが顔を覗かせている美しい庭園です。
この庭園はかつての城壁があった場所に1821年~1823年に作られました。
この界隈のかつての城壁は1809年にフランス軍によって破壊されました。
当初のプランではハプスブルグ家専用の庭園を意図していましたが、宮廷側からの提案によって、一般市民が入れる庭園となりました。
1823年3月1日にオープニングセレモニーがあり、実際には1825年からは現在のように"Volkasgarten"と呼ばれるようになったそうです。
庭園と公園は違います。
ドイツ語でも庭園は"Garten"、公園は"Park"です。
庭園は、見て歩いて楽しむために、樹木を植えたり、噴水などを置き、人工的に整備されたもので、
公園は遊び場があって、公衆が楽しめての憩いの場ですが、目的に合わせて自然を優先することもあります。
ウィーンでは庭園と言うと、当時の貴族層だけが入れた私的、宮廷的イメージで、公園は一般の皆さんが気軽に行けるイメージです。
Volksgartenの一角には左上の写真に見られるテセウス神殿や、エリザベート皇后の記念像もあります。
ここはリンク道路沿いに面していて、周りには荘厳な建造物が立っているのですが、ここは独自の空気が流れていて、その荘厳な建物が公園からちょっと見られるのがまたいいです。
ちなみにこのVolksgartenには3.000本以上のバラが植えられていて、多くの種類があります。
天気がいい時には地元の多くの方がここでくつろいでいます。