オーストリアは小さい国ながら絵のような美しい風景が広がっています。
ヨーロッパアルプスが横たわっているという地形の特徴があります。
ウィーンの街を外側から大きく囲むウィーンの森から西へ西へと山の標高がどんどん高くなっていき、自然から生まれた多くの川が無数の谷を形成し、美しい街が広がっています。
ウィーンはかつての帝国の都で、荘厳な建造物が建ち並ぶ優雅さと上品さがある街ですが、ちょっと外に行けば豊かで美しい自然に出会えます。
オーストリアを満喫するには車で移動することをお勧めします。
今日はその豊かで美しい風景のひとつである、個人的に大好きなザルツカンマーグートからの風景をお届けします。
ザルツカンマーグートはアルプスの北斜面に位置し、オーストリアのザルツブルク州、上部オーストリア州、シュタイヤーマルク州の3州に跨っています。
氷河から形成された美しい湖が70以上も点在し、美しい風景が広がっています。
ザルツカンマーグートという名前から、ザルツブルクと密接な関係があるように思えますが、Salz (塩)
だけが共通で、それ以外は全く関係がありません。
ここは仕事でも、個人的にもよく訪れ、私も大好きな場所です。
ここ何年も前からは日本の団体ツアーを始め、個人旅行でも世界遺産に登録されたハルシュタットに寄ることが多くなっていますが、ハルシュタットもいいですが、私はSt.Wolfgangが一番好きですね。
自分のお気に入りの白馬亭があるだけではなく、街の雰囲気も好きです。
ここに1~2週間ぐらい滞在して、ザルツカンマーグートの様々な場所を訪れたいです。
実際にここは有名な景勝地ですので、ヨーロッパから多くの人が繰り返し休暇で訪れます。
毎年来る常連さんが多くいるというわけです。
St.Wolfgangに行ったら、是非ここからSchafbergに登るべきでしょう。
ここはある程度ゆとりある団体ツアーでも訪れる所で、アプト式の登山鉄道(Schafbergbahn)が素晴らしい眺めが見られる山頂付近まで連れてってくれます。
この鉄道は映画「サウンド・オブ・ミュージック」でも一瞬登場していて、現在の色とは違いますが、今でも同じタイプの蒸気機関車が活躍しています。
今年2018年は5月10日~9月30日まで、St.WolfgangのTalstation~Schafbergalpe~Schafbergspitzeを何本も往復しています。
麓のTalstationから走り始め、どんどん傾斜がきつくなり、Wofgang湖の印象的な姿が下に眺められます。
35分で終点のSchafbergspitzeに到着、ここから160m高い所に頂上があり、そこからの眺めはとても素晴らしいものがあり、周辺にある5つの湖を見渡すことができます。
こちらは山頂駅Schafbergspitzeから登り始めた所で、下には駅舎とSchafbergbahnが見えています。
下に見える湖はWolfgang湖です。
こちらはもっと高い所まで来ました。
山頂駅からは10分足らずで頂上まで来られ、5月~10月まで営業しているHotel Schafbergspitzeの周りを1周することができます。
ここにはレストランもあり、外にも多くの席が出されているので、天気が良ければここで景色を楽しみながらのんびりするのもいいでしょう。
2つの湖があるように見えますが、これはWolfgang湖です。
湖の真ん中辺りがかなりくびれているため、1つの湖ですがこの高さからだと別々の湖に見えるわけですね。
こちらはWolfgang湖とは反対側の眺めになります。
右に見えている細長い湖はザルツカンマーグート最大の湖であるAttersee(アッター湖)で、左にちょっと見えているのはMondsee(モント湖)です。
こちらがMondseeで、特徴的な形をしていますね。
写真には見られませんが、この奥の方にはIrrseeと、ずっと左にはFuschlseeが見えますので、これで5つの湖です。
Schafbergの標高は1783mです。
この辺りはアルプスの北斜面ですので、標高が高い山はあまり見られませんが、ここからの眺めはとても素晴らしいです。