2015年から始まった難民問題は、根本的な解決はされていないものの、オーストリアでは年々申請数が減っています。
2018年9月2日付の難民問題その後11で、難民にかかる費用について話題にしました。
難民申請後の結果が出るまでの衣食住や、それに伴う必要経費などをオーストリア政府が負担しているわけで、こちらも減少しています。
右の表はオーストリアInnenministerium(日本で言う総務省)から発表された、それぞれの年の1月~8月に出された申請数です。
2015年は46.133人と最も多いですが、それからは減少となり、今年は9.337人・・・去年と比べると46.3%も減っています。
2014年 | 12.878 |
2015年 | 46.133 |
2016年 | 32.036 |
2017年 | 17.378 |
2018年 | 9.337 |
難民問題が始まる2015年の前よりも少なくなっています。
難民申請者の国籍はシリアが最も多く2.351,続いてアフガニスタン1.400、イランとなっています。
2018年9月1日時点で48.640人の難民申請者がいわゆる最低限の保護を受けていますが、この数も今年の始めには60.000人を超えてましたので、やはり減少しています。
以下の数字を見て下さい。
2016年1月1日時点で78.038人 | 2017年1月1日時点で78.962人 | 2018年1月1日時点で61.241人 |
毎回書いていますが、ウィーン(オーストリア)では難民問題は観光や生活には何の影響もありません。