NACHT DER KELTISCHEN FEUER...ケルト火の夜と直訳してみましたが、これが相応しいかわかりません。
これはケルト人をテーマにしたちょっとしたお祭りで、家族ぐるみで付き合っている知り合いがどうしても行きたいからと・・・彼の誕生日前日にちょっとしたお茶会があってその後に出かけてきました。
NACHT DER KELTISCHEN FEUERは10月13日17:00~22:00の5時間だけ開かれました。
場所はウィーンから50km程離れたNiederösterreichの一角Asparn an der Zayaにある"Schloß Asparn"というお城です。
左上の写真はそのお城で、入口になります。
赤いライトアップというのが面白いです。
この城はHadmar von Sonnbergによって、1121年からここにあったお城の残りを利用して13世紀の半ばに建てられました。
ここは1970年からは先史時代の博物館となっていて、2014年からは原始時代と中世考古学の博物館でもあり、"MAMUZ Schloss Asparn"と呼ばれています。
以前ここで話題にしたKeltenfest(ケルトのお祭り)もこの場所で開かれています。
上の2枚の写真は空がまだ明るいですが、夕方18:30頃です。
中に入ると城の中庭にはテントではありませんが、白い布で屋根のように覆われた屋台?がたくさん出されていて、様々なケルト時代のテーマがあります。
ケルト時代の音楽や話、ロウソクを回すコーナー、石と石をぶつけて火花を散らせる、木綿着色、木彫り、陶器作り、銅の鋳造、錫注ぎ、ガラス製造、ケルトの栄養、寸劇など豊富な内容となっていて、実際に体験できるものも多くあります。
密教的な空気も漂っていました。
入場料が大人10ユーロかかりますが、この日だけ5時間のイベントでしたが多くの人が来ていました。
このお城の博物館も非常に興味深いものがあります。
ケルト人はインド・ヨーロッパ語族に属し、ヨーロッパの先住民と言ってもいいと思いますが、記録を残さず、文字もギリシャ語などを借用しただけなのであまりわかっていないのが現状です。
しかし、中部ヨーロッパでは紀元前2.000年前後(青銅器時代)には定住し、特に紀元前800年のオーストリアのハルシュタット鉄器文化は有名ですね。
オーストリアも紀元前2世紀にはケルトによる"ノリクム"という王国がありました。
でもこれはやがて勢力が大きくなっていった古代ローマ帝国に吸収されます。