ウィーンは自転車シェアリングやカーシェアリングなどを積極的に取り入れている街で、なるべく自動車に乗らないようにというECOを意識していることがわかります。
特に自転車はヨーロッパ文化のひとつに数えられるでしょう。
多くの人が自転車で走っていて、自転車専用ゾーンも至る所に見られます。
自転車はケルントナー通りのような歩行者天国は走れませんので、旧市街で自転車に乗っている人はあまり見かけません。
さて、ここひと月ぐらいから街中にシェアリングとして新しく登場したものがあり、多くの場所で見かけるようになりました。
自転車をもっと手軽にしたキックボードですが、電動キックボードです。
電動キックボードはE-ScooterとかElektrorollerとこちらでは呼ばれています。
そもそもキックボード自体がこちらではかなり前から普及していて、子供から大人まで幅広く利用されています。
社会人がキックボードで仕事に通う姿はこちらでは珍しくありません。
自転車もここ数年で電気自転車が普及し、車も電気自動車が普及しているこの御時世です。
そこでキックボードも電化されてということになりますが、これはごく自然の成り行きでしょう。
こちらは"BIRD"という2017年に設立されたアメリカの会社の電動キックボードです。
9月22日からウィーンの中心部に100台導入しました。
ヨーロッパではパリ、ブリュッセルに次いでウィーンは3番目に導入された街です。
写真は国立オペラ座前のCitybikeの駐輪場の横に4台のE-Scooterが置かれています。
もちろん有料ですが、スマフォのアプリで登録します。
使用時間は7:00~21:00で、1分15セント、最高時速24km/hです。
ウィーン市全域で走れますが、利用は1, 4, 5, 6, 7, 8, 9区です。
自転車の同じ扱いとなるため、自転車専用ゾーンを利用します。
歩道はだめです。
以下アプリです。
こちらはBIRDのライバルとなる"LIME"で、やはりアメリカで2017年に設立された会社です。
条件はBIRDと同じで、アプリで操作し、料金も1分15セントと同じです。
こちらは9月27日より提供されています。
台数は初回から300台導入され、時間も21:00まで利用できます。
写真はシェーンブルン宮殿に置かれているLimeです。
以下アプリです。
https://www.li.me/electric-scooter
どのくらい定着するかわかりませんが、毎日街中を見ている限り多くの人が利用しています。
自転車と同じ条件と言っても、自転車よりも手軽です。
個人的に利用してみましたが、中々快適です。
ちなみに10月13日より"TIER"というドイツのまた別の会社がウィーンで事業を展開しています。
3社競合のE-Scooterシェアリングです。
ウィーンの街の日常風景がちょっとだけ変わった気がします。