日本とオーストリアの時差は8時間で、日本の方が8時間早いわけですが、毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までの7ヶ月間は夏時間が採用されていて、時計の針を1時間先に進めるので日本との時差は7時間となります。
昨日の10月28日が今月最後の日曜日でしたので、夜中の3時から2時に時計の針を戻し、冬時間となりました。
実際に夜中の3時に起きて時計を戻す人は少ないと思いますので、前日頃合いを見計らって時間を戻すパターンが一般的かもしれません。
1時間得したことになりますね。
実はこの"1時間の時差"に煩わしさや体調の変化を感じている人が多く、EUでは夏時間の廃止を発表しています。
今回冬時間に戻る時に、今まで以上に夏時間廃止が話題としてよく聞かれました。
今までは特に大きな注意もなく、自然と社会が夏時間、冬時間になっていたような気がしますが、今年の2月にEU議会が夏時間廃止を発表しました。
384のEU議員が夏時間廃止に賛成、154の議員が反対という結果となり、2019年から実施しようという空気が流れていました。
今回が"夏時間から冬時間に切り替わる最後かもしれません・・・"とニュースや新聞、ラジオなどでかなり頻繁に報道されていました。
廃止以降はどうなるかというと、それぞれの国が夏時間か冬時間を選択できるということでしたが、そうなると隣国同士で時差が生じる可能性あって、多くの国がまだ選択できないのが実情のようです。
オーストリアが現在議長国となっていて、(今年の下半期7月~12月)「調整のための時間を確保する」として目標時期を2021年にする案を提示したようです。
これがかなり支持されているということです。
ちなみにオーストリアが前回議長国となったのは2006年の上半期で、モーツァルト生誕250周年のまさにその時でした。
日本はこれからサマータイムを導入という空気が流れている中、こちらはそれを廃止しようという空気が流れていますが、実際はどうなるのでしょうか。
私個人的にはウィーンに住んでいる限り夏時間があった方がいいと思いますが、その反面1時間の時差はそれなりに体に影響しているような気がします。
私は時間が切り替わる前日に仕事から帰って来たら夕方に家の時計を一斉に変えます。
家内に毎回呆れられていますが・・・。
私の場合は1時間の時差と言えども、微妙に体調に影響しますし、次の日に仕事に遅れるわけにはいきませんし・・・。
1年に2回あることで、もう何十回も経験しているのですが、その都度新鮮さを感じます。
オーストリアはどういう方向に行くのでしょうか?