早いもので10月も後半です。
ずっといい天気が続いていたウィーンですが、ここ数日ぐらいから午前中は青空が見えていて、午後になってから雲が多く出始めることが多く、また雨も全く降らなかったウィーンです。
昨日は午前中数分しか続かなかった一時的な強い雨が降り、太陽があまり出ない風が冷たい1日でした。
今週末には冬時間に変わり、文字通りの冬の訪れをすぐそこまで感じます。
さて、先週がシルヒャー・シュトゥルムの最後の週で、例外的に水曜日にも屋台が出て、一昨日の土曜日が千秋楽となりました。
こちらは今年最後、土曜日のグラーベンの屋台です。
先週の木曜日はウィーンの中心での仕事ではなかったのでここには来ませんでしたが、それ以外は3回来ました。
特に水曜日と金曜日は観光中にここに寄りました。
今週も美味しかったですね。
正直、シルヒャー・シュトゥルムはウィーンでもここ数年で飲める所が少しづつではありますが増えてきたような気がします。
でもここは産地直送で新鮮ですから本当のシルヒャー・シュトゥルムを飲むことができるわけです。
千秋楽のこの土曜日は、午前、午後と別の団体ツアーの皆様を御案内して、16:00頃に来ました。
オーナーのトーマスさんもかなり疲労が溜まっているようでしたが、今年のウィーンでの売り上げは満足だったそうです。
この時、オーストリア人の同僚二人に出会いました。
彼らも最後のシルヒャー・シュトゥルムを楽しみに来たそうです。
毎回書いていますが、Schilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)は同じSturm(シュトゥルム)でも特別なSturmです。
"Schilcher" (シルヒャー)とはオーストリア産の"Blauer Wildbacher"という赤ワインになるぶどうの品種からできたワインの名称です。
特に"Wildbacher"という品種からできたワインは明るい赤色になることからロゼとも言われます。
グラーツを州都とするシュタイヤーマルク州ではロゼのワインが作られることで有名で、"Schilcher" はシュタイヤーマルク産のワインだけに用いられる登録商標です。
そのロゼワインになる途中の発酵中の飲み物ももちろんシュトゥルムと言われますが、特にこの場合のシュトルムは"Schilcher Sturm"(シルヒャー・シュトゥルム)と言われています。
今年最後のシルヒャー・シュトゥルムです。
美味しかったです!
今年は5週間、ほぼ味が一定で、安定したこくのある甘さが常に味わえました。
トーマスさんや彼の奥さんにもまた来年、お互い健康で会いましょうと挨拶して別れました。