すでに御存知の方も多いと思いますが、ANA全日空が、来年2019年2月17日より羽田~ウィーンを就航することが昨日発表されました。
深夜に羽田を出発して、早朝ウィーンに到着するということです。
ANAとしてウィーンに就航するのは約17年ぶりなので、初めてではないわけです。
以前ヨーロッパに来るにはアンカレッジ経由が主流でしたが、1989年にベルリンの壁が崩壊して、旧ソ連が解体してからは、現在のロシアの上空を飛ぶことが出来るようになり、ヨーロッパがぐっと近くなりました。
それを機に、オーストリア航空、全日空、アエロフロートの3社共同便での成田~ウィーンの直行便が誕生し、話題になりました。
機体はオーストリア航空を使用し、オーストリア航空の客室乗務員、ANAから数人の客室乗務員、コクピットではアエロフロートの副操縦士というコラボだったんですね。
当時はモスクワでストップし、乗客は全員降ろされて空港で待機、乗務員が交代して同じ機体でウィーンまで来るというパターンでした。
私も何回か利用して、当時モスクワでの待機時間は1時間ぐらいだったと思います。
成田~ウィーンからは14時間ぐらいかかっていました。
それがモスクワストップが無くなり、ノンストップ便になって、ANAの機体も1996年3月から2002年3月までウィーン経由パリ行きとして週1便就航しました。
後にANAが撤退し、ウィーンにあったANAのオフィスも閉鎖、オーストリア航空だけが成田~ウィーンの直行便を飛ばしていて、多くの人が利用していました。
人気路線だったにもかかわらず一昨年の9月4日でまさかの終了。
これは衝撃的であり、多くの関係者が残念さと憤りを感じました。
しかし、オーストリア航空は今年5月15日から成田~ウィーン路線を週5便再開させて、すぐに多くの人が利用しています。
今年10月27日をもって一時運休、来年2019年3月31日より再開されるようです。
さて、ANAのウィーン直行便のスケジュールは、毎日就航、ウィーン行きNH205便が羽田を午前1:55に出発し、ウィーン到着は同日午前6:00。
羽田行きNH206便は午前11:50にウィーンを出発し、翌日午前6:55に到着となっています。
機体はボーイング787-9型機、エコノミークラス167席、ビジネス48席ということです。
ウィーンから羽田は以前のオーストリア航空直行便と時間帯が近いですが、羽田発が夜中ですので、どうでしょうか。
ウィーン到着が朝6:00ですから団体ツアーの場合はウィーン到着後のウィーン観光はちょっと早すぎますね。
でも朝食を含めた観光パターンも考えられますし、またはウィーン到着後、ブダペストへバスで移動して、そこから午前中の観光が始められる・・・後にまたウィーンに戻って観光・・・このパターンが現実的でしょうか。
いずれにしてもオーストリア航空の成田からとANAの羽田からの2社によるウィーン直行便があるのは喜ばしいことです。