オーストリアは84.000km²で北海道よりもちょっと広いぐらいの現在では小さな国ですが、この国がヨーロッパに与えた歴史的、文化的影響は計り知れないものがあります。
オーストリアはウィーンを含めて9つの州で成り立ち、それぞれが個性あり、美しい風景が広がっています。
ヨーロッパアルプスが大きく横たわっているという地形の特徴があり、国土の63%が山岳地帯です。
ウィーンはかつての帝国の都ですから、荘厳な建造物が多く建ち並ぶ街なので、アルプスのアの字も見られないようですが、ちょっと外に行けばオーストリアらしい豊かな自然と美しい風景が広がっています。
ウィーンの街を大きく外側から囲んでいるウィーンの森は、そのアルプスの一番東側になります。
さて、今日はそのアルプスのよく知られた街ハイリゲンブルートの有名な風景をお届けします。
Heiligenblut(ハイリゲンブルート)は、クラーゲンフルトを州都とするケルンテン州のSpital an der Drauの行政区に入り、人口1.020人、標高1.288m、Mölltalの一番奥に位置する街です。
何と言ってもオーストリア最高峰であるGROSSGLOCKNER"(グロースグロックナー)が眺められる街として有名で、Hohe Tauern国立公園の一角にあります。
ちなみにこのHohe Tauernはヨーロッパアルプス最大の国立公園です。
Heiligenblutに車で来る場合、Großglockner-Hochalpenstraße (グロースグロックナー ホッホアルペンシュトラッセ・・・山岳道路)経由と、南側のWinklernからアクセスするルートと2つあります。
個人的にここは大好きなスポットのひとつで、プライベートでも仕事でもよく訪れます。
もう何回も両方面から走ったことがありますが、経験上Zell am See側の方からグロースグロックナー山岳道路経由で来た方が景色が楽しめると思います。
ハイリゲンブルートは「聖なる血」と言う意味があり、これはキリストの血を意味します。
それが納められいてる教会があり、その教会と背景に見られるグロースグロックナーは、ハイリゲンブルートのシンボル的な風景となっています。
その教会についてはいつかまたここで話題にしたいと思います。
こちらがよく知られたハイリゲンブルートの風景です。
教会がとても印象的で、奥に見える高い山がグロースグロックナーです。
今年2018年8月13日 7:30頃に撮影しました。
グロースグロックナーは経験上、早朝~午前中の早い時間が頂上まで見られる確率が高く、いい天気の時には朝日がちょうどグルースグロックナーに当たります。
それを過ぎると天気は良くても頂上が雲で隠れてしまうことがよくあります。
Mölltalの深い谷の一番奥にある街ハイリゲンブルートは春~秋まではハイキングや自然を楽しむ方が多く、冬はスキーでとても賑わいます。
のんびり滞在して豊かな自然を満喫したいです。