ウィーンの街を流れる川と言えば、真っ先に思い浮かぶのはドナウ河でしょう。
ドナウ河はウィーンの街を運河を含めて大きく4本に分かれて流れています。
ドナウの本流見るためには中心からから地下鉄に乗ってかなり離れる必要があります。
街の中心近くを流れるウィーン川はもっと手軽に見ることができます。
ウィーン川は国立オペラ座のすぐそばを流れているにもかかわらず、ほとんどの人がその意識がないのはこの界隈は地下を流れていて、ウィーン川の真上は毎日多くの車が行き来する交通量が多い道路となっていることがその理由でしょう。
でも有名なヨハン・シュトラウスの像が立っている市立公園に行けば、ウィーン川を見下ろすことができます。
通常は川底がはっきり見えていて、水量も決して多くありませんが、今年の8月終わりにかなりの量の雨が降り、ウィーン川にしては水位が結構高いなと思いました。
こちらは今年2018年9月1日午前9:00過ぎの市立公園から見たウィーン川です。
奥のトンネルみたいな所からこちらに向かって流れてますが、川底どころか、横の壁もかなり水位で隠れていることがわかります。
左側に作業用の小さな人が入れる階段付きのトンネルがあるのですが、その入り口がほとんど隠れています。
秋らしいウィーン川で通常の水量が見られますので、比較して見て下さい。
こちらは反対側の眺めです。
少し雨が降っていたので、右側が水滴のせいでボケています。
ウィーン川はウィーンの森にあるKaiserbrunnberg(標高540m地点)が水源で,Niederösterreichからウィーン市14区に入りシェーンブルン宮殿のそばやナッシュマルクトを通りドナウ運河に注がれる全長34km、高低差385mの川です。
18世紀前半や後半にこのウィーン川の河川工事の案がありました。18世紀終わりの絵を見てもこの川はドナウ河同様にかなりの範囲にわたって枝分かれしたように流れていました。
最終的に19世紀終わり、ドナウ河第一次河川工事よりも後になって行われました。
ウィーン川の水位がこれだけ高くなることは年間を通してそう多くは見られません。