ウィーンの街にはヨーロッパで2番目に長いドナウ河が流れています。
でもウィーンを流れるドナウ河は中心地に流れ込むドナウ運河、本流、新ドナウ、旧ドナウの4本もあります。
もともとウィーンのドナウ河は網の目のように流れていて、昔から雨が降ったり、雪解け水が流れ込むとすぐに水が溢れ、水害が多くありました。
そこで河川工事が行われ、現在のウィーンに見られる姿になったわけです。
ウィーンに来て、ドナウ運河を見る方は多いでしょうが、本流を見に行く方は残念ながら意外と少ないようです。
本流は中心からかなり離れた所を流れているのが理由でしょうか。
でも是非時間があればウィーンのドナウ河を近くで見て下さい。
河川工事が施されているとはいえ、かなりの幅の広さに驚くはずです。
全長2.800km以上もあるドナウ河の最も美しい所は幸いにしてオーストリアにあるヴァッハウ渓谷ですが、それ以外にももちろんウィーンの街を始め、ドナウ河が見られる所は数多くあります。
先日Nationalpark Donau-Auenを紹介しましたが、ここはウィーンからも手軽に行ける楽しいスポットです。
ここから2.7km移動するだけでドナウ河沿いに行けます。
前述したNationalpark Donau-Auen には地元でよく知られたSchloss Orthがありますが、そこから徒歩でも行けますが、車で5分走るだけで、上の写真に見られる豊かなドナウ河に出会えます。
やはりウィーンで見るドナウ河とはかなり違い、ヴァッハウ渓谷のような自然のドナウ河を感じることができます。
最も国立公園に指定されている地域ですから当たり前かもしれませんが。
ここはドナウ河に直接入ることができます。
この時も非常に暑い時だったので、本当はここで泳ぎたかったぐらいですが、ドナウ河に足を入れるだけにしました。
連日の猛暑のせいか水温はかなりあった気がします。
この辺りはドナウ河沿いやその周辺の森を散策することができます。
この2枚の写真は駐車場からドナウ河沿いをちょっとウィーン方面に歩いて行った所です。
一見ハイキングコースのように見えますが、地面はかなりぬかっていて、水溜まりのようなものが見られます。
実はここはドナウ河本流から枝分かれして、そこからさらにまた枝分かれして、それがまた一緒になって、ドナウ本流に流れ込む部分です。
つまりドナウ河の一部ということになりますが、今年が雨が非常に少なく、連日の猛暑、暑い日が多かったこともあり、干上がってしまった状況です。
しばらくここを歩いてみましたが、いわゆる川底なので、通常の地面とはかなり違い、貝殻などが多く見られました。
枝分かれした部分とはいえ、川幅は結構あります。
この界隈は多くの地元の人で賑わっていました。